イ・チェミンの直球ロマンスに視聴者も心を奪われた。韓国tvNドラマ『暴君のシェフ』で彼が見せた緻密な感情演技は、極限の没入感を生み出したのである。
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『暴君のシェフ』で、イ・チェミンが演じる王イ・ホンは、大君殺害の濡れ衣を着せられたヨン・ジヨン(演者イム・ユナ)を救うため必死に立ち向かった。ヨン・ジヨンへの真心が告白と共に伝わり、お茶の間に深い余韻を残した。
愛する女性に試練が降りかかると、イ・ホンは激情に駆られ、その切なさは視聴者の胸にも響いた。
傷を負い閉じ込められたヨン・ジヨンを目にした瞬間、涙ぐむほどの悲痛さを見せ、彼女を疑うチャヒョン大妃(演者シン・ウンジョン)や、すべての陰謀を仕組んだカン・モクジュ(演者カン・ハンナ)には冷徹な眼差しで立ち向かい、揺るがぬ信頼を示したのである。危機が深まるほどにイ・ホンの愛は強固になっていった。
真実を明らかにするため自らを投げ打つ姿は、必死さを超え、痛切な哀情を漂わせた。必死の奮闘の末、インジュ大王大妃(演者ソ・イスク)が授けた薬効で大君が気力を回復し、危機は脱した。
そしてイ・ホンはヨン・ジヨンに処容舞を贈り、「帰らないでほしい」という切実な告白と共に玉の指輪をはめ、ロマンスを完成させた。
イ・チェミンは暴君としての激しさと純愛を繊細に交錯させ、キャラクターの感情を丹念に積み上げた。
愛する人を守るために理性を失い暴走する一途な姿と、胸を打つメロの感性を自在に行き来し、視聴者の心をときめかせたのである。表情や震える声にイ・ホンの心情をそのまま映し出し、視聴者を完全に魅了した。
特に牢に囚われたヨン・ジヨンを見つめる場面では、憂いと悲しみ、怒りが入り混じる複雑な感情を目の奥で表現し、圧倒的な演技密度で観る者をイ・ホンに引き込み、深い余韻を残した。イ・ホンの愛で彩られたエンディングはロマンスを極大化させ、感嘆を誘った。
『暴君のシェフ』は残すところあと2回。毎週土曜・日曜の夜9時10分、韓国tvNにて放送され、Netflixでも視聴することができる。
(記事提供=OSEN)
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