コミカルながらミステリアスで歴史性が入っている『暴君のシェフ』。本当に盛りだくさんの内容になっているが、それに応じて登場人物も多彩だ。Netflixで抜群の人気を誇っている理由もよくわかる。これほど視聴者を楽しませる『暴君のシェフ』の中で、特に個性的なキャラクターをランキング形式で選んでみた。
【写真】『暴君のシェフ』王様役イ・チェミン、公開恋愛中の恋人と一緒に●5位/イム・ソンジェ(演者オ・ウィシク)
小者ワルという感じを持っている。国王イ・ホンの姉の夫であることで一気に出世を果たした。都承旨(トスンジ)を務めており、いわば国王の秘書室長として権力を誇示している。しかも、無能な父親も重要な職に就かせるほどにしたたかだ。そんな立場を悪用して、ドラマ後半では狡猾な悪役としてドラマを大きく動かす個性を発揮しそうだ。
●4位/チェサン大君(演者チェ・グィファ)
一番ウラがある男だ。イ・ホンの叔父なのだが、自分が生きていくためには愚か者のフリをしなければならない、と覚悟を決めていた。それゆえ、周囲が哀れに思うほどの馬鹿なことを平気でやっている。しかし、イ・ホンが見ていないところで残酷なことを繰り返しており、ゆくゆくは国王の座も狙っている。そういう意味で、本当に油断がならない人物である。
●3位/インジュ大王大妃(演者ソ・イスク)
「大王大妃」というのは国王の祖母を意味している。実際にイ・ホンの祖母であり、彼女が絶大な権力を持っていたから孫が国王になることができた。
しかし、彼女にはイ・ホンの母親を死罪に追い込んだ過去があった。なぜインジュ大王大妃は嫁を死なせたのか。その真相がドラマの中で重大な秘密になっており、それが露見しないように彼女はあらゆる手を使っている。
●2位/イ・ホン(演者イ・チェミン)
「イケメンすぎる暴君」というのは、それだけで個性が強烈なのだが、彼が残虐なことをしでかしたのは本心ではなった。絶対に知らなければならない真相を明らかにするためであった。
それは自分の母親が死罪になった理由だ。王宮で秘密にされていることだが、イ・ホンはあえて暴君を装いながら真相究明をめざしている。そんな彼の天性の特技が味を見分ける能力だ。そして、イ・ホンを感服させたのがヨン・ジヨンの天才シェフぶりだった。
●1位/ヨン・ジヨン(演者イム・ユナ)
パリで三つ星を獲得するレストランでヘッドシェフを務めていたが、朝鮮王朝にタイムスリップした後も独特のキャラクターで危ない場面を切り抜けてきて、水刺間(スラッカン)の最高責任者まで登り詰めた。それも、イ・ホンの舌を満足させるほどの腕前を持っていたおかげだ。
彼女には現代に戻りたいという切実な願いがあり、そのためにはイ・ホンの信任を得なければならなかった。それで、天才シェフの腕前を存分に見せてきたのだが、その一方で、酒を飲んだ時のハチャメチャぶりは誰もが仰天するほど個性的だった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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