昨今、日本のOTTサービスでは多くの韓国ドラマが配信されている。韓国コンテンツの需要が高まり、日本でも幅広い層が韓国ドラマを視聴するようになったためだ。
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かつて『冬のソナタ』や『天国の階段』が大ブームを巻き起こしたが、その後はドラマよりもK-POPアイドルの活動が注目される時期が続いた。しかし再び、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016)、『キム秘書はいったい、なぜ?』(2018)、『愛の不時着』(2019)といった地上波ドラマが日本でも大ヒットし、多くの日本人視聴者が韓国ドラマを好んで楽しむようになった。
数多くの名作が存在する中、今回は10年前、2015年に人気を博し、現在も日本で視聴できる韓国ドラマを紹介する。
出演者:キム・スヒョン、コン・ヒョジン、チャ・テヒョン、IU
あらすじ:大学時代、好意を寄せていた先輩がテレビ局KBSの芸能局に入社したことをきっかけに、同局へ入社したスンチャン(演者キム・スヒョン)。出勤初日から誤解でミスを連発し、芸能局の“女王蜂”イェジン(演者コン・ヒョジン)に目を付けられてしまう。
大手テレビ局のバラエティ番組制作現場を舞台に、新人プロデューサーと周囲の人々が織り成すリアルでコミカルな人間模様を描いたラブコメディ。毎話、多くのK-POPアイドルや俳優がカメオ出演し話題となった。
出演者:キム・テヒ、チュウォン、チョ・ヒョンジェ、チェ・ジョンアン
あらすじ:外科医キム・テヒョン(演者チュウォン)は病院の営利主義と高額治療費の現実に苦しみ、妹の治療費を工面するため裏社会の患者まで治療する“闇医者=ヨンパリ”として活動していた。そんな中、病院最上階で昏睡状態にある財閥令嬢ハン・ヨジン(演者キム・テヒ)と出会う。陰謀によって眠らされていたヨジンを救い出したことで、2人は命がけで権力争いと復讐劇に巻き込まれていく。
愛とサスペンスが交錯する医療アクション・ロマンスで、最高視聴率は21.5%を記録した。
出演者:パク・ソジュン、ファン・ジョンウム、コ・ジュニ、チェ・シウォン
あらすじ:かつては美少女だったが、成長して外見がすっかり変わってしまったヘジン(演者ファン・ジョンウム)。一方、昔は冴えなかったが、今やイケメンエリートとなった初恋の相手ソンジュン(演者パク・ソジュン)がアメリカから帰国する。再会を前に自分の変わり果てた姿に自信を失ったヘジンは、美人の親友ハリ(演者コ・ジュニ)に代役を頼みソンジュンと会わせることに。しかしその後、ヘジン自身もソンジュンの職場に配属され、正体を隠したまま再び彼と関わることになる。誤解やすれ違いを経て真実の愛と友情が描かれるラブコメディ。
2021年には中島健人と小芝風花による日本版リメイクも制作された。
出演者:ヘリ、パク・ボゴム、リュ・ジュンヨル、コ・ギョンピョ、イ・ドンフィ
あらすじ:ソウルオリンピック開催年の1988年を舞台に、ソウル道峰区双門洞に住むドクソン(演者ヘリ)、幼なじみのジョンファン(演者リュ・ジュンヨル)、ソヌ(演者コ・ギョンピョ)、テク(演者パク・ボゴム)、ドンリョン(演者イ・ドンフィ)、そして5組の家族たちが織り成す物語。恋愛、家族、受験など青春の全てが詰まった作品で、『応答せよ』シリーズ第3作。
最終回はtvN開局以来最高視聴率となる約19%を記録した。
出演者:ユ・アイン、キム・ミョンミン、シン・セギョン、ピョン・ヨハン、ユン・ギュンサン、チョン・ホジン
あらすじ:高麗末期から朝鮮建国に至る激動期を舞台に、朝鮮王朝建国の祖・李成桂、その右腕・鄭道伝、朝鮮王朝第3代王となる李芳遠という実在人物に架空のキャラクターを加え、壮大なスケールで建国の歴史を描く。
理想国家を築くため立ち上がった6人の英雄=“六龍”が繰り広げる活躍を、迫力あるアクションとエンターテインメント性豊かに表現。最終回は最高視聴率17.3%を記録し、有終の美を飾った。
このほかにも、シン・セギョン&ユチョン主演『匂いを見る少女』、チソン&ファン・ジョンウム&パク・ソジュン主演『キルミー・ヒールミー』、ヒョンビン&ハン・ジミン主演『ジキルとハイドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~』など、多彩な作品が視聴者を楽しませた。
今年も数多くの新作ドラマや時代劇が制作されており、日韓合作ドラマの企画も進行中で公開を控えている。需要がますます高まる韓国ドラマ。今後どのような傑作が登場するのか、期待は高まるばかりだ。
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