『コーヒープリンス1号店』は、コン・ユとユン・ウネが主演して韓国で2007年に大ヒットした。イケメンしか採用しないカフェで男装した女性が働くという展開が面白く、既存のラブコメとは一味違う痛快さが視聴者に大いに受けた。
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このドラマで、ハン・ユジュ役を担ったのがチェ・ジョンアンだ。浮気者だった母によって虐待されながら育ったユジュをチェ・ジョンアンがしっかり演じていた。
彼女は1977年9月9日生まれ。1996年にシットコム『男女6人恋物語』でテレビドラマに初出演し、1999年にはアルバム『無情』をリリースして歌手活動も開始。以後も、ドラマ『あの青い草原の上で』『僕は走る』などに出演していた。
そのチェ・ジョンアンにとって『コーヒープリンス1号店』は、2年間休業したあとの復帰作となった。
「2年間のブランクがあったので、撮影ではとても緊張していました」
その緊張感を和らげてくれたのが、フレンドリーな共演者たちだった。
「このドラマに出演して、多くのことを学びました。女優を長くやってきましたが、復帰前の経験をすべて捨て、新人に戻ってやり直したいと思うようになりました。また、仕事を積極的に楽しむ方法を学んだ気がします」
このように『コーヒープリンス1号店』でたくさんの収穫を得たチェ・ジョンアンは、以後も活躍した。『カインとアベル』(2009年)、『逆転の女王』(2010年-2011年)、『元カノクラブ』(2015年)、『SUITS/スーツ~運命の選択~』(2018年)、『リーガル・ハイ』(2019年)、『豚の王』(2022年)、『シークレット・ファミリー』(2023年)と、コンスタントにドラマに出演している。
2024年10月には、チェ・ジョンアンのYouTubeチャンネルにコン・ユが登場した。この中で2人は、『コーヒープリンス1号店』の撮影時の思い出を語り合った。
チェ・ジョンアンはコン・ユについて「いくら撮影が多くても彼は毎日会食に参加し、いつも飲み会にいました。大変なことなのに、チームワークのために努力していました」と話した。
さらに、チェ・ジョンアンは『コーヒープリンス1号店』について「演技者人生の花様年華(青春)」と言っていた。本当に愛着があったドラマなのだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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