Prime Videoで配信中のドラマ『グッドボーイ』で、俳優オ・ジョンセが“史上最悪のヴィラン役”として強烈な存在感を放っている。
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オ・ジョンセが演じるのは、中古車取引や薬物、銃器の密売に関与し、インソン市を裏で牛耳るミン・ジュヨンという男。
まるで「最も平凡な顔をした、最も醜悪な怪物」を体現するようなキャラクターで、静かだが圧倒的な威圧感を放ち、前代未聞の悪役像を作り上げている。
中でも、落ち着いた目つきと、親切にさえ感じられる穏やかな声で放たれる冷徹な脅迫のセリフは、聞く者に鳥肌を立たせるほどの不気味さを醸し出す。
目線の重さやセリフの抑揚も自然に調整され、キャラクターに潜むサイコパス的な側面をリアルに映し出している。
また、少しでも自分の邪魔になると判断すれば即座に豹変するというミン・ジュヨンの二面性も、オ・ジョンセは呼吸や表情筋の繊細な変化によって表現。
ストーリーが進むにつれ、シャツのボタンを上まできっちり留めていた公務員スタイルから、前を大きく開けた無彩色スーツやセミカジュアルへと衣装にも変化を加え、ジュヨンの本性をビジュアル面からも際立たせている。
毎話、多くの名シーンを生み出しているのも印象的だ。
特に、理性を失って密輸業者オ・ボンチャン(演者ソン・ヨンチャン)を殺害し権力を奪うシーンや、積み重ねた犯罪収益が摘発された際に怒りに震えてコンテナの壁を叩きつける姿は、怒り・衝撃・絶望といった複雑な感情を爆発させ、視聴者を圧倒した。
このように、視線・声・呼吸・衣装に至るまで細部を緻密に設計しながら、新鮮かつ立体的な悪役像を作り上げている。
彼が演じるミン・ジュヨンという男の物語がどのような結末を迎えるのか、『グッドボーイ』後半への期待が一層高まっている。
ドラマ『グッドボーイ』は、Prime Videoで見放題独占配信中。
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