NHKの総合テレビで日曜日午後11時から放送中の『100日の郎君様』。ド・ギョンスが演じるウォンドゥクとナム・ジヒョンが扮するホンシムが庶民の夫婦として丁々発止のやりとりを繰り広げていく。
しかし、ウォンドゥクはもともと王宮の世子(セジャ)なので庶民感覚がわからない。それゆえ、高利貸しの商人にだまされて高価な寝具などを買う羽目になってしまう。そのときに、ホンシムの怒りが頂点に達したりするのだ。
しかし、ホンシムはよくできた女房である。ダメ亭主のウォンドゥクを支えて家庭をしっかり守っている。
このホンシムに扮しているナム・ジヒョンが、しっかり者の妻を微笑ましく演じている。
ナム・ジヒョンは役柄のホンシムを次のように分析している。
「ホンシムは感情的な性格ではないと思います。いろいろな状況でも理性的に判断し、自分がしなければならないことをわかった上で物事を解決しています。とにかく、しっかりしていて、ハキハキしています」
実際、ホンシムはドラマの中で獅子奮迅の活躍もする。
「ホンシムは乗馬をしたり、簡単な武術も身に付けています。もともとは両班(ヤンバン)の娘ですから、自分自身でいろいろできます」
つまり、多芸多才な女性なのである。
ナム・ジヒョンも撮影時にマスターしなければならないことが多かったことだろう。
「撮影では、乗馬やアクションシーンを事前に練習しました。また、乗馬や武術の先生が丁寧に教えてくださいました」
そんなナム・ジヒョンにとって気に入っているシーンは?
「竹の森のシーンが綺麗でしたし、大麦畑の場面も良かったです。監督は美しい場所を各地で探して素敵な場面を撮りたがっていたので、結果的にたくさんの美しいシーンを作れてうれしかったです」
また、ドラマを見ていると、ナム・ジヒョンの韓服も絵になっていた。
「韓服は生地が厚いので夏に着るととても暑くて大変でした。けれど、庶民の娘ではなく両班の娘として出るときは、絹の素材で華やかに見えるので気に入っていました」
このように、『100日の郎君様』はナム・ジヒョンに注目して見ていると、彼女の演技力に喝采を送りたい場面が多いのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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