『チャングム』養父ドックおじさんのその後…名脇役イム・ヒョンシクはいま

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『宮廷女官チャングムの誓い』に欠かせなかった名脇役といえば、“ドックおじさん”ことカン・ドックだった。

チャングムの養父で、宮中の宴会料理を作る専門料理人だが、酒好きで気ままな性格。チャングムをわが子のように溺愛し、彼女の窮地には救いの手を差し伸べようと奔走する姿はコミカルだったが、憎めなかった。

演じたのはイム・ヒョンシク。

1945年12月31日生まれで漢陽(ハニャン)大学の演劇科卒業。69年MBC公開採用俳優1期で芸能界デビューしたベテランだ。

『チャングム』を演出したイ・ビョンフン監督とはMBC同期入社で、『許浚』、『オールイン』、『英雄時代』、『チェオクの剣』など、韓国人気ドラマに多数出演。『チャングム』以降も、『ソドンヨ』、『春の日の微笑み』などのドラマで名脇役を務めた。

韓国では“アドリブの皇帝”と呼ばれる名脇役は『チャングム』についてもこう語っている。

「私が演じたカン・ドックは、ドラマ全体の潤滑油のような存在。コミカルなだけではなく、庶民の温かさやたくましさを表現しました。カン・ドックというキャラクターが日本でも人気だと聞いて素直に嬉しく思う」

イム・ヒョンシク(2018年1月撮影)

ただ、『チャングム』撮影終了後の2004年9月には悲しい別れを余儀なくされた。

長年連れ添った妻が肺がんで死去。夫と3人の娘たちを残して天国へと旅立った。

その悲しみを隠し、『チャングム』以降も、ジャンルを問わずにさまざまなドラマで名脇役を務め、バラエティ番組のMCに挑戦したこともあるイ・ヒョンシク。

2014年には急性心筋梗塞で入院。その健康状態を心配する声もあったが、元気に復帰して今も現役として活躍している。

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