日本でも人気と知名度を誇る女優イ・ヨンエが、自身の代表作『宮廷女官チャングムの誓い』の世界的な人気を改めて振り返った。
韓国で9月17日に放送されたMBC『ソン・ソクヒの質問たち』に出演したイ・ヨンエは、同作にまつわる秘話を公開。彼女はMBCのドラマだけでも8作品以上に出演してきたが、その中で『チャングム』が人生を代表する作品だと語った。
番組内でソン・ソッキは、海外出張から帰国する飛行機でベトナム人母娘と交わした会話を例に挙げ、改めて『チャングム』の国際的な人気を実感したと明かした。
これに対しイ・ヨンエも「海外に行くと在外コリアンの方々が温かく迎えてくださった。ドラマのおかげで彼らの仕事がうまくいくこともあるらしく、まるで実家が栄えると自分まで嬉しくなるような気分になった」と振り返った。
ソン・ソッキが「台本を見た時点で人気を予感していたのか」と尋ねると、イ・ヨンエは「歴史ドラマは撮影が大変で、俳優は二倍三倍と苦労するから敬遠しがち。私も別の作品で順調だったので、あえて時代劇をやる必要はなかった」と率直に答えた。
「ただ台本を読んだとき、まるでタイムマシンで過去に行ったように感じた。実在した人物を描きたいと思ったし、立派な人物を紹介できることに喜びを感じた」
さらに番組では意外なエピソードも披露された。
ソン・ソッキは「北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記がアメリカ映画『ランボー』や韓国ドラマ『チャングム』を観ないうちに“映画を見たとは言うな“と語ったそうだ」と紹介。「イ・ヨンエのように演じられなければ演技する必要はない、とも話していたらしい。2007年の南北首脳会談で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領がイ・ヨンエ出演作のDVDを金正日に贈った」と明かした。
当時、盧大統領から贈られた『チャングム』DVDセットを手にした金正日は「貴重な真品を持ってきてくれてありがとう」と語ったという。これについてイ・ヨンエは「覚えている。私はそれにサインをした。“委員長様へ”と書いたわけではないけれど、“これは何事?何があったの”と思いながら、いくつかサインした記憶がある」と笑いながら振り返った。
『チャングム』を通じて世界中で愛される存在となったイ・ヨンエ。その裏側にあるエピソードは、いまなおドラマの影響力の大きさを物語っている。
(記事提供=OSEN)
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