女優キム・ゴウンが青春の顔を体現した。
Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』は、互いを最も互いを最も好きで憧れ、また嫉妬し憎み合いながら、生涯にわたり複雑に絡み合う2人の友人、ウンジュンとサンヨンの全ての時間を描く物語である。
劇中、キム・ゴウンはリュ・ウンジュンを演じ、20代特有のときめきと不安が交錯する瞬間をリアルに表現した。
20代のウンジュンは、大学キャンパスでチョン・サンヨン(演者パク・ジヒョン)と再会し、微妙な感情のひび割れをのぞかせた。懐かしさやときめきがよぎったかと思えば、すぐに嫉妬や不安が顔に浮かび、表情は揺れ動いた。
手紙や写真によって呼び起こされた記憶の断片、関係性を前にしたためらいの態度は、青春の不安定さをそのまま映し出し、観る者の共感を呼んだ。しかも20代のウンジュンは、単なる一時代の姿にとどまらない。
再会とためらいの瞬間は、その後30代、40代へと続く人生を支える感情の基盤となり、作品全体を貫く出発点となった。
キム・ゴウンは、不確かな20代ウンジュンの瞬間を繊細な視線、小さな仕草、言葉尻のためらいで描いた。
サンヨンと再会する場面では、懐かしさとときめきが表情に浮かぶ一方で、すぐに嫉妬や不安に変わる様を緻密につなげ、視聴者がウンジュンの内面を追体験できるようにした。
特に手紙や写真を通じて過去を思い出す場面では、視線の空白や体の緊張を活かし、記憶と感情が交差する瞬間を生々しく映し出した。
何気ない手の動き、唇を噛む癖、揺らぐ眼差しといった小さなディテールにも、人物の混乱と繊細な感情が染み込んでいた。
このような演技の選択は、青春の不安を描くだけにとどまらず、その後30代、40代のウンジュンへと続く感情の流れを支える土台となった。
毅然とした完璧なイメージを超えて、不器用で未完成な青春の質感を見せたことで、キム・ゴウンは従来にはなかった演技領域を広げたと評価されている。
こうしてキム・ゴウンが演じた20代のウンジュンは、作品の全ての時間をつなぐ決定的な出発点となった。揺れ動く20歳の瞬間が俳優の顔で生き生きと息づき、物語の長い流れを切り開いたのである。
なお、キム・ゴウンが出演する『ウンジュンとサンヨン』はNetflixで全編公開されており、国内外で熱い反響を呼びながら配信中である。
■【写真】『破墓』で新境地のキム・ゴウン、映画撮影中にカラオケに行ったエピソード
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