名作の後日談7/大作時代劇『恋人』は放送後にどれくらい受賞ラッシュになったか

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ナムグン・ミンとアン・ウンジンが主演した『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は、韓国MBCで2023年8月から11月にかけて放送された。

ナムグン・ミンが演じる主人公イ・ジャンヒョンは、自由奔放な精神を持った非婚主義者であり、鋭い語学の感性で通訳官として実力を発揮していた。

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一方、アン・ウンジンが演じるユ・ギルチェは、はじめは世間知らずな温室育ちの令嬢だった。しかし、戦争という冷たい現実に直面し、徐々に強靭な芯を宿していく。困難な中で自立していく彼女の変貌した姿は、本当に凄味があった。

物語は、朝鮮王朝と清国の激しい戦乱の中を突き進む。歴史の濁流に呑まれながらも、主人公の男女がそれぞれの運命をたぐり寄せ、“引き裂かれた愛”が“めぐりあう愛”へと昇華していく。

その展開が重厚だったし、歴史劇の本領が生かされていた。こうして珠玉の作品となった『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は、放送後も評価がとても高かった。

ナムグン・ミン
受賞の感動にひたるナムグン・ミン

心に残る受賞スピーチ

2023年12月30日にソウルで開催された“2023年MBC演技大賞”。まさに、『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』が記録的な受賞ラッシュとなった。

栄えある大賞を頂点に、今年のドラマ賞、ミニシリーズ女子最優秀演技賞、ベストキャラクター賞、ベストカップル賞、男子助演賞、女子新人賞、男子新人賞など計9部門を受賞。大賞トロフィーを手にした主演のナムグン・ミンは、2021年に『黒い太陽』でMBC演技大賞を受賞して以来、2年ぶりの栄誉となった。

さらに、2024年5月に開催された“第60回百想芸術大賞”のテレビ部門で、『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』のナムグン・ミンが男子最優秀演技賞に輝いた。壇上に立ったナムグン・ミンは、次のように挨拶した。

「必ず感謝しなければならない方がいます。脚本家の先生です。現場で大変だった時も、気持ちよく感動しながら台本を読みました」

本当に心に残る受賞スピーチだった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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