歌手兼俳優のイ・スンギが、義父による株価操作問題を受け、ついに妻側の家族との断絶を宣言した。
イ・スンギは、所属事務所ビッグプラネットメイドを通じて「重い気持ちでこの文章を伝えることになり、申し訳なく思う」と述べ、義父であるイ氏の過去の株価操作事件について初めて口を開いた。
【関連】訴訟で浮かび上がった衝撃の構図、イ・スンギが明かす“芸能界の闇”
イ・スンギの義父であり、女優キョン・ミリと再婚したイ氏は、2014年から2016年2月にかけて、自らが役員として勤務していたコスダック上場企業A社の株価を人為的に吊り上げたうえで、増資で取得した株式を売却して利益を得たとして起訴されていた。
最高裁判所は2024年6月、資本市場法違反の罪で起訴されたイ氏ら4人に無罪を言い渡した原審を破棄し、事件をソウル高裁に差し戻した。
イ・スンギは、デビュー当初から完璧な息子のイメージで知られており、2023年4月に女優キョン・ミリの娘であり女優でもあるイ・ダインと結婚した。
交際発覚時には大きな否定的な世論はなかったものの、結婚を発表した後、義父イ氏の過去の株価操作事件への関与疑惑が再浮上し、騒動に巻き込まれることとなった。
それでもイ・スンギはこれまで義父側を擁護してきた。2023年4月にはSNS上で、義父に対する株価操作疑惑について次のように語っていた。
「株価操作によって260億ウォンを横領し、30万人の被害者を生み出した? それは明らかな誤報です。一部の記者やユーチューバーがどこから情報を得たのかは分かりませんが、まったく根拠のない内容です」
しかし、結婚からわずか1年2か月後、最高裁判所が“有罪の趣旨で差し戻し”を決定。その判決文にはキョン・ミリの関与も示唆されていることが伝わり、大きな波紋を呼んだ。
これに対してイ・スンギ側は「デビュー20周年を迎えたアーティストとして、ファンの皆さまにもっと近づきたいと考えているイ・スンギのために、どうか家族にまで言及することは控えていただきたい」と訴えたうえで、「今回の件はイ・スンギが結婚する前の出来事であり、家族が解決すべき問題である」との立場を示したのだった。
その後、義父の株価操作疑惑が報じられた後、イ・スンギは映画『大家族』の制作発表会に登場し、この件について質問を受けた際に次のように述べた。
「過去に私が発した言葉が“家族に罪はない”という誤解を招いたようだ。私が一貫して申し上げているのは、義父側の問題は義父側の問題であり、私は結婚後、自分の両親と妻とともに義父側とは独立した家庭を築いている、ということだ。これ以上この件について具体的に言及するのは適切ではないと思う。私自身も誤解を招かぬよう、より慎重に行動しなければならないと考えている」
これまで義理の家族をかばってきたイ・スンギが、少しずつ態度に変化を見せ、ついには義父家族との断絶を宣言するに至った。
彼は、「これまで義父に対して継続的に提起されてきた違法行為について、破棄差戻し審で罰金刑が言い渡されたものの、最近また類似した違法行為により捜査機関に起訴される事態に至った」と明らかにしたのである。
そして「家族間の信頼を基に結果を待っていた私としては、義父の不正行為に対し、言葉にできないほどの絶望を感じている」と述べたうえで、「昨年、義父に関する問題を十分に検討せず軽率に発言したことについて深く反省している。違法行為には必ずや正当な処罰が下されるべきであり、私の軽はずみな判断によって苦しんだ被害者の方々の心情を痛感しており、心から謝罪する。また、私を信じて理解してくださったすべての方々にも、ただただ申し訳ない気持ちである」と謝罪したのだった。
特にイ・スンギは、「今回の件で家族間の信頼は修復不可能なほどに損なわれ、私たち夫婦は長い熟考の末、義家族との関係を断絶する決断を下した。今後は、より正しい価値観を持ち、健全な社会の一員として責任を果たしていく所存である。私的な問題でご心配とご失望をおかけしたことについて、改めて深く頭を下げてお詫び申し上げる」と述べた。
デビュー当初から完璧な息子のイメージが強かったイ・スンギは、2023年4月に女優キョン・ミリの娘であるイ・ダインと結婚した。
交際が明らかになった際には大きな否定的世論はなかったが、結婚発表後、義父イ氏の過去の株価操作事件への関与が表面化するなど、義家族に関連する問題に苦しめられてきた。
それでもなお義家族をかばい続けてきたイ・スンギは、今回、三段階にわたる心境の変化を経て義父との断絶を選び、これまでの軽率な言動を反省し謝罪の意を表した。
今回の謝罪と義父との関係断絶を通じて、失墜したイメージを取り戻すことができるのか、注目される。
■【関連】イ・スンギ&イ・ダイン夫婦が早くも結婚2周年!ささやかなお祝い会の様子を公開【PHOTO】
前へ
次へ