韓国ドラマ『いつかは賢いレジデント生活』が、4月12日からNetflixで配信中だ。
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あの大ヒット作『賢い医師生活』のスピンオフと謳っているだけに、同じ世界観を引き継ぎながらも、異なる角度で医療現場を描く作品となっている。
『いつかは賢いレジデント生活』の舞台となるのは、ユルジェ病院の鐘路(チョンノ)分院・産婦人科。そこに勤めるレジデント1年目の男女4人が主人公だ。
初回では、産婦人科のレジデントなら避けて通れないさまざまな失敗やミスが描かれ、視聴者の興味を引き出した。
中でも注目したいのは、ピョ・ナムギョン(演者シン・シア)が自販機からドリンクを買って飲むシーンだ。
ライバル視しているオ・イヨン(演者コ・ユンジョン)が初日からやらかしたことを盗み聞きしながら、自販機を見ないで適当にボタンを押すナムギョン。ドリンクを取り出してすぐに蓋を開け、一口飲もうとする瞬間、びっくりしてしまう。ようやく自分が買ったドリンクの正体がわかったのだ。
それは、日本でも親しまれている「ファンタ」だった。もちろん韓国でも1968年発売以来、愛され続けている国民的な炭酸飲料である。
しかし、韓国の各病院ではあまり好まれていないドリンクだ。ファンタ(환타)を飲んだ人には「患者(=ファンジャ/환자)が乗る(=タンダ/탄다)」というジンクスが発動するからだ。
やむを得ず日本語で「乗る」と翻訳しているが、「タンダ」という言葉は医療現場に限って患者の病状が悪化したり、いきなり患者が押し寄せてくることを意味する。よってファンタは、医師や看護師にとって好ましくない状況を指す隠語になっているのだ。
劇中でも、ナムギョンがファンタを確認すると同時に電話がかかってくる。その直後には、急患のベッドに一緒に乗って分娩室に移動するナムギョンの姿が描かれた。
ナムギョンがファンタを買ったのはこの緊迫の瞬間の伏線であり、レジデントならではの“小さな失敗”だった。
病院では縁起が悪いとされ、医療従事者はあまり飲まないファンタ。最近は、韓国の病院でファンタを取り扱う自販機を見つけるのは容易ではないというレビューもある。
ファンタのシーンに「?」を浮かべた視聴者は多いはずだ。それは裏を返せば、『いつかは賢いレジデント生活』も『賢い医師生活』と同じく医療現場を忠実に再現したという証拠だろう。
今後も、少しずつ成長していくレジデントたちと、産婦人科のリアルなエピソードを見守っていきたい。
『いつかは賢いレジデント生活』は、毎週土・日曜日にNetflixで配信中。
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