今やトップクラスの俳優になっているキム・スヒョン、ペ・スジ、テギョン(2PM)、IUなど。みんなが新人時代にこぞって出演したドラマとしてあまりに有名なのが『ドリームハイ』(2011年)だ。そのプレミアムイベントがさいたまスーパーアリーナで開催されたのは2011年9月4日のことだった。
それ以前には主要キャストによる記者会見も都内で開催されていた。当時の様子を再現してみよう。
ヒロインのコ・ヘミ役を演じたペ・スジはまだ16歳。記者会見に慣れていない「オドオド感」があふれていたが、言葉を選びながら一生懸命に語っていた。
「今まで演技をしたことがなかったので、最初はとても怖かったです。主演ということで、とてもプレッシャーを感じていました。それでも、みなさんが応援してくれましたので頑張れたと思います。共演者も同じ若者であり、撮影現場が本当に面白かったので、気分を楽にして演技に臨むことができました」
主役のソン・サムドン役を演じたキム・スヒョンは、俳優出身なので演技の質についてよく分析していた。
「僕が演じたサムドンというキャラクターは、非常に男らしくて純粋な魅力があると思いました。僕はこの役を通して、そうした魅力を自分のものにしようと努力しました。ドラマが終わったころに自分もサムドンに似たかな、という印象を持ちました。また、ドラマの中でダンスや歌を見せなければならなかったので、なんでも挑戦したいという気持ちが強かったですね」
ナイスガイのチン・グク役に扮したテギョンは自らの家族観を語っていた。
「最初にこのストーリーを読んだときに、1つの夢に向かって駆け抜けていくところや、一人の女性をずっと守っていくという部分が自分と似ているかなと思いました。ただ、チン・グクは父親との関係がうまくいっていないのですが、僕自身はとても関係が良くて幸せなので、そこが違うと思いました。今回は演技が難しかったのですが、家族の愛が本当に重要であり、僕は家族の応援のおかげでここまで来ることができました」
このように、三者三様の感想をしっかり述べていた新人時代のペ・スジ、キム・スヒョン、テギョン……。それが14年前の初々しい姿だった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】“デビュー17年目” 俳優キム・スヒョンが老けない秘訣は?
前へ
次へ