テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『善徳女王』では、11月14日の第53話で、ついにキム・ユシン(オム・テウン)とピダム(キム・ナムギル)の対立が決定的になった。女王となったトンマン(イ・ヨウォン)としても辛い立場になった。
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ことの発端は復耶会の存在だった。この復耶会とは、かつて新羅(シルラ)に吸収された伽耶(カヤ)の残党たちが自分たちの再興を目指す秘密団体だ。
伽耶出身のユシンはこの団体とは直接の関係はないのだが、その存在をよく知っていた。しかも、復耶会の首謀者であるウォルヤ(チュ・サンウク)の策略に乗せられる形で脱走する羽目になった。これは、ピダムの狙い通りの展開だったと言えるだろう。
トンマンを支える両腕としてユシンとピダムは拮抗した関係を保っていたが、正しい道を歩むユシンとは違って、ピダムは自分も大きな権力を得ようという野心がとても大きかった。それゆえ、ピダムはユシンの失脚を狙う立場でもあったのだ。
こういう状況の中でユシンは自分の意思に反して国賊とならざるを得なかったのだが、彼は敢然と王宮に戻ってきた。
それはトンマンにとっても本当に嬉しいことだった。彼女は愛するユシンを絶対に失いたくない。けれど、復耶会に関係してしまったユシンを処罰しなければならないのも事実だった。
そういう窮地の中でもトンマンはユシンのことを常に気遣っていた。しかも、ユシンが没落すると、ピダムの権力が大きくなってしまう。それは新羅にとってもいいことではなかった。
なにしろ、図に乗ったピダムが増長してさらに恐ろしい陰謀を仕掛けてくる可能性があつた。それだけは防がなければならない。
野心家のピダムと人格者のユシン……2人の争いをトンマンはどのように鎮めるのだろうか。ようやく新羅の頂点に即位した彼女は、今や女王としての手腕を問われている。彼女はユシンを救えるのか。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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