今や『ソンジェ背負って走れ』の大ヒットによって、世界的な人気を獲得してきたスターがビョン・ウソクだ。アジア各国を訪問するときも熱狂的な歓声を浴びている。「最新の韓流が生んだ社会的なシンドローム」の主人公が、まさにビョン・ウソクなのである。
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頂点に上る勢いのビョン・ウソク……過去の作品が改めて注目を浴びるのは当然のことかもしれない。そんなキャリアを振り返った時、絶対にお勧めの作品が、Netflixで配信されている『20世紀のキミ』だ。高校生の秘めた恋の行方を描いた名作である。
主演は3人……キム・ユジョンとビョン・ウソクとハン・ヒョジュだ。華やかな人気スターが勢ぞろいしている。
ストーリーを見てみよう。
ヒロインは明るい高校生のナ・ボラ(キム・ユジョン)。彼女が好意を寄せるのが、ルックスが抜群のプン・ウノ(ビョン・ウソク)である。ナ・ボラは彼に夢中になっていたが、心臓の手術を終えてアメリカから帰ってきた親友キム・ヨンドゥ(ノ・ユンソ)もプン・ウノが好きだった。
友達思いのナ・ボラの悩みが深くなった。どうすればいいのか。出した結論は、「自分が身を引こう」ということだった。そんな流れの中で、ナ・ボラはプン・ウノに愛のメッセージを伝えられないまま、彼が家庭の事情でニュージーランドに行くのを見送ることしかできなかった。これは本当に辛いことだった。
そして20年後。30代になったナ・ボラは、プン・ウノに関して思わぬ消息を聞くことになるのだが……。
20年後のナ・ボラを演じているのがハン・ヒョジュである。キム・ユジュンからハン・ヒョジュへとヒロインがバトンタッチされるのは、2010年に制作された時代劇『トンイ』とまったく同じだ。それだけに、このキャスティングは本当にスリリングだ。
実際、キム・ユジョンの演技はバリエーションが豊かで魅力的である。また、高校生に扮したビョン・ウソクも透明感のある演技で大好評だった。彼はとてもピュアな感性を持っている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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