テレビ東京の韓流プレミアで9月1日から始まった『赤い袖先』。このドラマの第1話では、イ・セヨンが演じるソン・ドギムがまだ子供時代の話になっている。
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少女のソン・ドギムは王宮で働く宮女の見習いだ。普通、宮女の見習いは5歳から10歳ぐらいの間に王宮に入ってくる。そして、尚宮(サングン)の下で長い修業を積んでいくのである。この尚宮というのは王宮で働く宮女の一番高い役職であり、彼女たちは子供として入ってきた見習いを徹底的に教育していく。
その場合、見習いはそれぞれの部署に分かれていて、ソン・ドギムの場合は東宮(トングン)に所属していた。他には、王族を世話する担当、料理の担当、洗濯の担当などの部署がある。その中でも国王の世話を担当する部署が一番重要であり、次が東宮の部署となっている。
その東宮についてであるが、わかりやすく言えば皇太子のことであり、『赤い袖先』では世孫(セソン)が該当する。つまりイ・サンのことだ。ソン・ドギムはイ・サンに仕える東宮の見習いだったのに、実際には一番肝心なイ・サンの顔を知らなかった。
第1話で実際にイ・サンに会ったソン・ドギムはイ・サンのことを「お付きの者」と勘違いしてしまうのであった。やはり、見習いに過ぎないソン・ドギムはまだイ・サンの尊顔を実際に見ることはできなかったのだろう。それだけ、身分が低かったということだ。
なお、見習いは修業を積んだ後、18歳から20歳ぐらいで一人前となっていく。それまでは厳しい下積み時代が長く続き、尚宮の管理の下に置かれる。ここで歯向かったりすると王宮から出されてしまうので、真面目に素直に尚宮に従わなければならなかった。
実際、『赤い袖先』では宮女の人生や生活が細かく描かれているので、これからドラマが進むにつれて、王宮で奉職する宮女の生き方というものが理解できるようになるだろう。それを知ることも、ドラマのラブロマンスと同時に大いに楽しみである。
文=大地 康
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