キム・ジョンヒョンとイム・スヒャンが主演して時空を超えるファンタジー・ロマンスを展開した『コクドゥの季節』。キム・ジョンヒョンが扮する死神のコクドゥは、前世で愛した人の生まれ変わった女性から愛の告白を受けないと自分が消滅する運命にさらされている。
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それゆえ、現世で生まれ変わりと見込んだ女医のハン・ケジョル(イム・スヒャン)にいつも接近して注意深く寄り添っていた。
そういう視点でケジョルを見ると、ハラハラするほど心配でならない。ケジョルの境遇があまりに不安ばかりだったからだ。
そんなケジョルの強力な味方になっていたのが、弟のハン・チョルであった。
この男は凶悪事件を担当する刑事。とはいえ、マッチョなスタイルではなく、どこか飄々とした雰囲気を持っている。刑事としては有能なはずなのだが、そんな素振りもみせずに熱血漢として仕事に邁進しているのだ。
彼が一番憂慮しているのはケジョルに災難が次々に襲い掛かってくることで、姉を守るために最善を尽くしている。そういう意味でも、ケジョルにとって頼りになる弟なのである。
こうした特異なキャラだったハン・チョルを演じたアン・ウヨン。1991年生まれの個性派俳優なのだが、特に最近の活躍はめざましい。
たとえばイ・ジュノとユナが主演した『キング・ザ・ランド』では、ユナが扮したチョン・サランの元カレとして登場する。ここでは完全な「憎まれ役」。それでも、イケメンすぎるので嫌味がない。しかも、堂々と演じていて強い印象を残していた。
さらに、アン・ウヨンの出演ドラマとして取り上げたいのが、『コクドゥの季節』の前作となった『紳士とお嬢さん』である。このドラマでアン・ウヨンが演じたのは、ヒロインのダンダン(イ・セヒ)の義兄に当たるパク・デボムだ。
この人物は主人公ヨングク(チ・ヒョヌ)の妹となるセリョン(ユン・ジニ)の彼氏という設定。しかし、デボムはセリョンの母親から「娘を騙して貢がせている」と誤解されて「寄生虫」「詐欺師」と罵倒されっぱなしだった。
そうした騒動に懲りてデボムはセリョンと別れるのだが、セリョンはデボムのことが忘れられず、泥酔してデボムの家に押しかける有様であった。そんな紆余曲折があってもセリョンを守ったデボムという骨がある男……アン・ウヨンが誠実に演じて好感度を大いにアップさせていた。
こうして『紳士とお嬢さん』でインパクトの強い演技を披露したアン・ウヨンは、満を持して『コクドゥの季節』で連続殺人犯を追いかける熱血刑事ハン・チョルに扮した。
ストーリーの中で、彼は姉のケジョルのライバルであった女医のテ・ジョンウォン(キム・ダソム)と徐々に惹かれあう関係になっていく。その際には、2人の痛快な掛け合いが本当に面白くて、ドラマを大いに盛り上げていた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
☆ドラマ情報
『コクドゥの季節』
演出:ペク・スチャン/キム・ジフン
脚本:カン・イホン/ホ・ジュンウ
出演:キム・ジョンヒョン、イム・スヒャン、アン・ウヨン、キム・ダソム、キム・イングォン、チャ・ヨンファなど。
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DVD-SET2 2023年10月6日(金)発売
各16,720円(税抜15,200円)
※2023年9月6日(水)レンタルDVDリリース開始
■【写真】キム・ジョンヒョンが震える声で…『コクドゥの季節』制作発表会の様子
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