【『王になった男』&『赤い袖先』】イ・セヨンが見せる時代劇クイーンの真価は?

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意志の強さを前面に出せる演技で好評を博すイ・セヨンは1992年12月20日に誕生した。彼女はかつて子役として名声を手に入れてきた。特に、主人公の子供時代を繊細に演じていた。特筆すべきは、『宮廷女官 チャングムの誓い』におけるクミョンの幼少期の役割である。

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クミョンの名は、『宮廷女官 チャングムの誓い』におけるチャングムの切磋琢磨するライバルとして知られた。特に、女優ホン・リナによって巧みに演じられたが、その幼少期は子役のイ・セヨンが立派にキャラクターを作っていた。

時を経て、イ・セヨンは美しい女優として大きな成長を遂げた。その一例として、2016年の『月桂樹洋服店の紳士たち』でのヒョウォン役がとても良かった。こうして豊かなキャリアを積み重ねてきた彼女は、満を持して『王になった男』で主役のヨ・ジングと共演し、優雅でありながらも悲哀を秘めた王妃を演じた。

イ・セヨンが演じたソウンは、微笑を失った王妃であった。その理由は、ヨ・ジングが演じる国王イ・ホンが冷酷な夫へと変わり果ててしまったからだ。一度は愛情深く接していた世子(セジャ)のイ・ホンは、権力闘争の影響で皮肉な性格を持つ国王へと変わり果ててしまった。その末にソウンは微笑を忘れ、ただ悲しみに沈んでいた。

しかし、ハソンという名の道化師が代わりに王位を継いだ際、夫の態度は温かさを取り戻した。これにより、ソウンは徐々に心の壁を取り払い、再び笑顔を取り戻し始めた。この感情の変化をイ・セヨンは緻密な表現で見事に示した。

個性が際立つ女優イ・セヨン

演技者として個性

さらに彼女は、イ・ジュノがイ・サンを演じた『赤い袖先』で、宮女のソン・ドギムに扮して抒情的な表現力を披露していた。特に、自立した精神性を見せたソン・ドギムにまばゆい光を当てたイ・セヨンは、演技者として個性が際立っていた。

『王になった男』と『赤い袖先』という二つの時代劇においてイ・セヨンは「時代劇で最高レベルの存在感を持った女優」として高い評価を受けている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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