いま韓国ドラマの世界ではベテラン女優の活躍が顕著に目立っている。しかし、20代の女優に目を移せば、真っ先に取り上げたいのがキム・ユジョンだ。彼女は、生まれた時から女優の道が運命づけられていた天才なのかもしれない。
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まだ24歳でこんなに若くても、芸歴はベテラン女優に匹敵する。わずか5歳で子役としてスタートし、名作に次々に出演し続けた。なにしろ、『善徳女王』『トンイ』『太陽を抱く月』など、韓国時代劇を代表する作品で大事な序盤を子役としてリードしてきた。幼くても実績はピカイチだったのだ。
彼女が中学生になったばかりの頃にインタビューしたことがある。
その時キム・ユジョンは将来の夢として大学の美術学科に行きたいと語っていた。
「俳優が職業になるとしてもデザインの勉強もしたいです。そのために美術の塾にも通っています」
12歳の彼女はそんな目標をはっきり述べていた。それはまだ叶っていないが、多様なことを学びたいという気持ちが彼女の表現力を大いに広げていることは確かだろう。
2016年には時代劇『雲が描いた月明り』で初めて大人の女優として主役を担った。重圧は相当だったはずだが、パク・ボゴムと相性のいい演技力を披露して、成長力を端的に示した。以後の活躍は言うまでもないことだろう。
キム・ユジョンは最近、ドラマ『ホンチョンギ』で時代劇の面白さを再確認させてくれたし、Netflilx映画『20世紀のキミ』で「初恋」の瑞々しさを美しく見せてくれた。
そして、今度は舞台にも挑戦している。
1月28日から上演された『恋におちたシェイクスピア』で、情熱的な演劇人ヴァイオラ・デ・レセップス役を好演し、同時に1人3役もこなした。観客たちの喝采が「舞台女優」キム・ユジョンの誕生を華やかに祝福していた。この舞台は3月26日にソウル公演を終えたあと、これから地方公演も控えている。
さらに、キム・ユジョンはNetflix新シリーズ『タッカンジョン』にも出演する予定で、期待は高まるばかりだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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