Netflixオリジナルシリーズ『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』は韓国ならではの情緒で世界を魅了できるか。
【関連】パク・ヘス、韓国版『ペーパーハウス』での役どころは?
6月24日に公開される同作は、南北統一を目前にした朝鮮半島を舞台に、さまざまな能力を持つ韓国と北朝鮮の強盗たちが繰り広げるクライムサスペンスを描く。全世界的に人気を集めたスペインドラマ『ペーパー・ハウス』の韓国リメイク版だ。
ドラマ『ボイス』『The Guest』『L.U.C.A.: The Beginning』などのキム・ホンソン監督と、『サイコパスダイアリー』『犬とオオカミの時間』『愛しのホロ』を手がけた脚本家リュ・ヨンジェがタッグを組み、ユ・ジテ、キム・ユンジン、パク・ヘス、チョン・ジョンソら実力派俳優たちが集結したことで早くも話題を呼んだ。
キム・ホンソン監督は6月22日に行われた制作発表会で「2018年に初めて原作を見た。原作に出てきたキャラクターたちがすごく魅力的で、面白かった。これは時期や空間を移しても通じるキャラクターだと思い、私たちのキャラクターで韓国でもこういう話をしてみるとどうかなと思って作れるようになった」と明かした。
原作をローカライズする上で重きを置いた部分については次のように語っている。
「この状況はあり得ると受け入れながら見られるかが最大の悩みだった。だから南北の状況を未来と設定すれば受け入れられるんじゃないかと思ったし、全世界に配信されるので朝鮮半島の話に興味を持ってもらえると思った。南北の状況は今のままをお見せしたかったし、未来にこういう状況が発生すれば私たちは何を考えるかを描いてみたかった。私たちの願いと希望を盛り込みたかった」
原作ファンに注目してもらいたい部分については「少し新しいキャラクターが出てくる。韓国版はどの設定を変え、韓国的にどう描かれたかを比較しながら見ると面白いと思う」という。
「原作が持つ斬新な設定や面白い状況が多いが、韓国と北朝鮮という設定が加わって強盗同士、警察同士もお互いを疑ったり、力を合わせたりするもう一つのレイヤーがある状況でより多くの緊迫した状況が繰り広げられる。もう一つの新しい観点を持って話を作ることができたので、その部分を興味深く見守っていただけると嬉しい」
リュ・ヨンジェ作家は原作のキャラクターたちが持つ魅力をどのように新しく作ったかについて「あまりにも個性が強いキャラクターたちなので、そのまま持ってくるのはつまらないと思った。韓国版だけの話の中でキャラクターを配置する中で、この人物にはこういう変化があるだろうと判断しながら変化を持たせた。どのように解釈したか、どんなキャラクターにしたいかなど、俳優たちがインタビューでアイデアをたくさんくれたので、韓国版ならではの強盗キャラクターが完成したと思う」と説明した。
リュ・ヨンジェ作家はまた、「海外の視聴者に向けて書いたというより、この面白い原作をどうすれば韓国の視聴者に見てもらえるかを悩みながら書いた。南北の状況を描く話は多いけど、このようなジャンルで南北が力を合わせてお金を盗むという話が、何十年先には本当に起きるかもしれないように描かれた。風景も韓国と北朝鮮っぽさが混ざっている。韓国のファンにも新しい感覚を与えると思う」と呼びかけた。
原作の人気はもちろん、『イカゲーム』のヒットの後に公開される作品として注目を集めている。そのことについてキム・ホンソン監督は「僕も好きで、楽しく見た作品だ。『イカゲーム』のおかげで僕たちがここに座っている。とても多く助けられた。僕も楽しく僕たちも頑張れば次の方々にもう一つ道を開けられるかもしれない。僕たちの作品も『イカゲーム』に近づけると嬉しいと思う」と率直に語った。
『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』パート1は、6月24日にNetflixで独占配信される。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ