テレビ東京の「韓流プレミア」でも放映中の『100日の朗君様』。劇中でヒロインを演じているのが、女優ナム・ジヒョンだ。
韓国では天才子役として有名だったナム・ジヒョン。『100日の郎君様』の前は『ショッピング王ルイ』『怪しいパートナー~Destiny Lovers~』(MBC)で“ラブコメの妖精”とも言われていた。
そんな彼女が『100日の郎君様』のヒロインに抜擢されたとき、一部では「若すぎる」と危惧する声もあったそうだが、そうした雑音も今では聞こえてこない。
すでに『善徳女王』、映画『古山子(コサンジャ)王朝に背いた男』で時代劇の経験はあったが、『100日の郎君様』で演じたホンシムは「朝鮮最高齢の怨女(適齢期を過ぎた未婚女性)」という既存の時代劇ではありがちなキャラクターとは異なった設定だった。
だが、この聡明で男勝りな“風変わりヒロイン”を、ナム・ジヒョンは「ガールクラッシュ(同性の女性から憧れるほどのかっこいい魅力)」な魅力を放ちながら演じきり、ドラマのヒットを牽引。韓国でも『100日の郎君様』は期待以上の成績を収め、視聴率面でもハッピーエンドで終わった。
韓国での放送終了後、ナム・ジヒョンは語っていた。
「初の時代劇ロマンスへの挑戦でしたが、予想よりも多くの方に愛していただけて驚きました。これは夢じゃないかと疑いたくなるほど幸せです」
ウォンドゥクとのロマンス、ソンジュヒョン村の人々とのやり取りまで、ホンシムを完璧に演じきったナム・ジヒョン。子役から現在に至るまで着実に経験を積み上げてきた彼女だからこそできた職人技だろう。
「ホンシムと私は似たような点が多いですが、ホンシムは私よりしっかりしていて素直です。 私が見ても常に弱者の味方である姿はとてもかっこいい。性格的な部分で言うと、後半次々と巻き起こる事件に対して、感性より理性を武器に選択を悩む点は確かに似ているかもしれません」
そう語ったナム・ジヒョンは『100日の郎君様』のヒットの理由をこう語っている。
「『100日の郎君様』は多様な世代にウケたと思います。序盤はドタバタな展開が繰り広げられ、中盤には胸キュン・シーン、終盤には切ないメロ要素も盛り込まれていて、“ハッピーセット”の名に相応しいドラマになったと思います。ストーリー展開が早いことも一役買ったみたい。実際の撮影はと言うと、毎回ハプニング続きで大変でしたが、見ている分には楽しめそうです」
子役として芸能界デビューしたのが2004年。2020年には西江(ソガン)大学心理学科を卒業し、今では20代の女優を代表する立場に立ったナム・ジヒョン。
「これまで明るくて朗らかな役柄をたくさん演じてきましたが、これからは真剣で暗い役もやってみたいです。今は肯定的で明るいイメージが強いけれど、10年後には善悪、両方のイメージを持つ女優になりたいです」
ホンシムのように聡明で実直なナム・ジヒョンが女優としてさらに進化成長することが期待される。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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