韓国ドラマ界において最上級の人気を誇るパク・ミニョン。彼女の主演作として名高いのは、ラブコメの金字塔と称される『キム秘書はいったい、なぜ?』や、2024年に話題を席巻した『私の夫と結婚して』など。しかし、それらに限らず、彼女の個性が光る作品は多い。今回は、特に際立つ3作品を選び、彼女の魅力を探っていこう。
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1つ目は時代劇『七日の王妃』(2017年)である。このドラマでパク・ミニョンは端敬王后(タンギョンワンフ)役を演じた。若き日の彼女はシン・チェギョンという名であり、王族との切ない恋模様を繰り広げる。
特に、イ・ドンゴンが演じた燕山君(ヨンサングン)との緊迫した関係は、見る者の心を大いに揺さぶった。その中で、パク・ミニョンは気品あふれる演技を披露し、悲劇的な運命を生きる女性の姿を鮮烈に描き出した。
2つ目は『天気がよければ会いにゆきます』(2020年)。心温まるヒューマン・ドラマである。彼女が演じたモク・ヘウォンは、かつてソウルの音楽学校でチェロの講師を務めていた。しかし、人間関係に疲れ、心の安らぎを求めて故郷へ戻る。
田舎町での日々を静かに紡ぐこの物語は、視聴者に深い癒しをもたらした。パク・ミニョンの繊細な演技が、ヘウォンの内面の揺らぎを見事に映し出し、「心に響くドラマ」と高い評価を得た。
3つ目は『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』(2022年)で、エリート予報官ハギョンを演じた。彼女は、ソン・ガンが扮する予報官シウと極秘の社内恋愛を展開する。2人の間には年齢差があったが、パク・ミニョンの若々しさと卓越した演技力が、息の合った掛け合いを実現させた。
このように、彼女は『七日の王妃』で歴史に翻弄される悲劇の王妃、『天気がよければ会いにゆきます』で人生の哀歓を噛みしめるヒロイン、そして、『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』では、恋と仕事に奮闘する知的な女性を演じた。
それぞれの作品で異なるキャラクターを演じ分け、見事に表現する……その多彩な演技力こそが、パク・ミニョンの最大の持ち味なのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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