2024年の韓国ドラマ界は大盛況だった。本当に面白い作品が多くて、1年を通してワクワクさせられた。そんな中で、ドラマを彩った女優たちの「最優秀演技賞」をめぐる争いが激化すると思われるが、大胆に予想すれば、キム・テリが席巻するのではないだろうか。
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それほどに、「Disney+(ディズニープラス)」で配信された『ジョンニョン:スター誕生』でのキム・テリの演技が素晴らしかった。もともと演技力に定評がある女優だが、自ら歌の準備を重ねて臨んだ『ジョンニョン:スター誕生』でキム・テリは、改めて「天才」であることを証明した。
彼女がこのドラマで演じた主人公のジョンニョンは、どんなキャラクターだったのだろうか。物語は1950 年代である。ジョンニョン木浦(モッポ)で魚を売る貧しい少女だった。
歌が抜群に上手なのだが、なぜか母(ムン・ソリ)は、娘が人前で歌うことを絶対に許さない。ちょっとでも歌うと、納屋に閉じ込められてしまうほどなのだ。
そんなジョンニョンに運命の出会いがあった。彼女は、木浦に公演で来ていた国劇スターのムン・オッキョン(チョン・ウンチェ)に才能を認められた。その気になったジョンニョンは姉の助けを借りてソウルに行くことを決意。家出をして「梅蘭(メラン)国劇団」のオーディションを受けることになった。
魚臭い田舎娘のジョンニョンは同じ受験生に馬鹿にされてしまうが、本番のオーディションになると、天性の歌声で審査員たちを圧倒する。特に、団長(ラ・ミラン)は、ジョンニョンの歌を聴いて、かつての天才歌手を思い浮かべていた。
こうして国劇の研究生となったジョンニョンがスターとして成長していく姿を『ジョンニョン:スター誕生』がスリリングに描いている。
このドラマでは、キム・テリの演技と歌声が圧巻であり、他の女優の追随を許さないほどの高レベルだった。これから始まる「2024年のドラマ」の最優秀女優賞。キム・テリの一択と予想しても、決して大げさではない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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