『イカゲーム』シーズン2に出演しているT.O.P(チェ・スンヒョン)は、現在BIGBANGのメンバーたちと連絡を取っていないと明かした。
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1月15日午前、ソウル市鍾路区にあるカフェで、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』シーズン2に出演中のT.O.Pのインタビューが行われた。
T.O.PはNetflixの『イカゲーム』シーズン2で落ちぶれたラッパー「タノス」役を演じ、俳優として復帰した。
しかしキャスティングのニュースが伝えられると、2016年の大麻吸引で懲役10か月・執行猶予2年を言い渡された過去や、「韓国では復帰しない」と発言した引退宣言が再び取り上げられ、批判が噴出した。さらに作品公開後、演技について賛否両論が巻き起こり、物議が絶えなかった。
T.O.Pは過去の出来事を除いても、「タノス」の演技をめぐって賛否が分かれていることについて、「すべてを受け入れ、謙虚に受け止めるべきだ」と語った。
また、「キャラクターが浮いていると言われていますが、監督と多くの話し合いを重ね、綿密に設計したキャラクターでした。脚本を読んだ段階から暗く重い中にも雰囲気を和らげる役どころでした。非常に非現実的で漫画的に描写されたキャラクターで、失敗した人生を送るヒップホップの負け犬という設定だったため、より滑稽で未熟に見えるように演じました」と説明している。
さらに、彼は「薬物中毒のラッパー」を演じるにあたり深く分析し研究したとし、「あのシーンを撮ること自体が周囲の視線もあって簡単ではありませんでした。タノスが薬物を摂取するシーンを撮影する際、過去の恥ずかしい出来事と向き合う瞬間でもあり、非常に苦しい思いをしました。キャラクターについて深く研究し、タノスが使用する薬物についても多くの資料を調べました」と明かした。
タノスのラップも脚本に書かれていたもので、「突拍子もないタイミングで、滑稽で奇抜なシーンとして描かれていました。タノスの精神年齢を考えると、子どもっぽいラップをする必要がありました。ヒップホップの負け犬らしい気恥ずかしさを表現しようとしました」と語り、漫画のキャラクターを例に挙げて笑いを誘った。
「演技の際、漫画キャラクターを意識したのですか?」という質問にT.O.Pはこう答えている。
「それは違いますが、30代後半にもなって子どもっぽいラップをするのは恥ずかしかったです。自分でも気恥ずかしかったですが、役割として全力を尽くしました」
また、かつて引退宣言をしたものの再び復帰した理由について、「率直に言うと、過去の過ちによって大切な人や家族に大きな傷と失望を与えたのは事実です。BIGBANGのメンバーにも多大な迷惑をかけました。当時は何もかもを諦めようと思ったこともありました」と振り返り、「あの頃は完全に壊れていて、立ち上がる力がありませんでした。その中で復帰を待つ一部のファンの声を見て胸が痛みました。唯一の交流の場がSNSだったのですが、当時は暗い気持ちで軽率に発言してしまい、大いに反省しています」と謝罪した。
引退撤回については「当時は精神的に余裕がなく、自分でもなぜあんな発言をしたのか後悔しています。むしろ『イカゲーム』だからこそプレッシャーが大きく、出演を悩みました」と述べたT.O.P。
『イカゲーム』シーズン2への出演を決意した理由について、「10年間、誰からも注目されなかった時期がありました。その時、監督が初めて手を差し伸べてくれました。監督がくれた勇気と信頼に応えることが、俳優としての務めだと思いました」と感謝を述べたのだった。
現在の精神状態については「完璧ではありませんが、以前よりは強くなりました。辛い時期に支えとなったのは家族と友人でした」と話した。
最後に、「11年ぶりのインタビューがどうだったか」という質問には、「思ったより温かく迎えていただき感謝しています。これからは、朝起きてネガティブなニュースが出ない生活を送りたいです」と笑顔で答えたのだった。
(記事提供=OSEN)
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