韓国の人気女優パク・シネが6月29日、東京・日本教育会館 一ツ橋ホールにて、約1年ぶりとなる来日ファンミーティング「2025 Park Shin Hye Asia Tour <HYE, TALK> in TOKYO」を開催した。
『美男<イケメン>ですね』や最新作『悪魔なカノジョは裁判官』などで知られるパク・シネ。会場には長年彼女を応援し続けてきた日本のファンが集まり、久しぶりの再会に喜びの声があふれた。
イベントはトーク、ゲーム、ダンスパフォーマンスなど多彩な内容で構成され、パク・シネは終始笑顔でファンとの交流を楽しんだ。
イベントは、主演ドラマ『悪魔なカノジョは裁判官』のOST『Boomerang』のイントロとともに幕を開けた。
真っ白なワンピース姿のパク・シネが登場し、劇中のキャラクターを彷彿とさせるクールなセリフ「HYE, TALKの世界に来たあなたたちを歓迎するわ」でスタート。続いて、「こんにちは、皆さん!パク・シネです。お久しぶりです。本当に会いたかったです!」と日本語で温かくあいさつし、観客を笑顔にした。
今回のイベントタイトル<HYE, TALK>については、「友人と気楽に話すように、皆さんとより多くの会話を楽しみたいという思いから、私がアイディアを出しました」と説明。ファンとの距離を縮める、本人らしい想いが込められている。
「HYE, TALK ABOUT」では、パク・シネが東京で撮影した写真をスクリーンに映しながら、滞在中の様子を紹介。
朝便で来日し、原宿、渋谷、表参道を巡ったという。東京での“定番コース”は、お気に入りの油そばを食べたあと、六本木~麻布台ヒルズ~渋谷~表参道を散策することだそうだ。
また、お寿司好きをアピールし、「お肉を食べるかお寿司を食べるかと聞かれたら、1週間のうち5回はお寿司を選ぶ。なので、日本に来てすぐお寿司を食べに行きました」と笑顔を見せた。
イベント当日は焼肉を楽しみにしていたようで、「11時に会場入りしてから何も食べていない」と語り、翌日のランチ予約まで済ませているという“徹底ぶり”に観客も驚いていた。
トークはドラマ「悪魔なカノジョは裁判官」の裏話へ。裁判官という役柄について、「最初は本当の裁判官に見えなかったらどうしようと思ったのですが、カン・ビンナというキャラクターは平凡な人物ではないので、“人間じゃなくて悪魔だから立体的に表現しても良いんだ”と思えた」と語り、「完璧な存在だからこそ、演技に“ゆとり”を持たせたかった」と表現へのこだわりを語った。
衣装については、300着をフィッティングし、実際に100着以上を着用。物欲旺盛なキャラクター性をファッションで体現した。アクションシーンに備えて、同じ衣装を複数用意していたエピソードも披露された。
アクションについては「嫌いじゃないけど、あまり好きではない」と苦笑しつつ、代役をほとんど使わずに撮影に挑んだという。
さらに、2026年上半期に放送予定の新作ドラマ『ミス・アンダーカバー・ボス』(原題)についても言及。韓国の金融危機を背景に、証券監督院のホン・グムボ役として証券会社に潜入するストーリーで、Y2Kファッションからスーツスタイルまで多彩なビジュアルが期待されることを明かした。
イベント中盤には、観客参加型の「RANDOM MISSION BOX」コーナーを実施。抽選で選ばれた3名がステージに登壇し、ドラマの名シーンを再現。パク・シネとのポラロイド撮影を楽しんだ。
さらに、2年前に披露して反響の大きかったというダンスパフォーマンスも再び実施。
今回はBLACKPINK JENNIE『like JENNIE』、aespa『Whiplash』、IVE『REBEL HEART』、アンコールではNewJeans『How Sweet』を披露し、観客を沸かせた。
そのほかにも、リアルな私物を紹介する「What's in My Bag?」や、「○×クイズ」で勝ち抜いたファンとの撮影会も実施。出題されたクイズから、日本に来たら必ずプリンを食べるというエピソードや、昨年、箱根旅行に訪れた話など、本人の素顔が垣間見える内容が満載だった。
イベントの終盤、パク・シネは2009年の『美男<イケメン>ですね』を通して日本のファンの皆さんに知っていただいて以来、こうして毎年ファンミーティングを開催できていることが本当にありがたいです」と感謝を述べ、「皆さんの愛情や応援があったからこそ、ここまで歩んでこられました。この場を借りて、長い間私を応援してくださっているすべての皆さんに感謝します」と心のこもった言葉を贈った。
続けて「帰国後すぐに次のドラマの撮影があります。すでに今週から始まっていて、皆さんに早くお見せできるよう頑張ります。また来年この場で会えることを願っています」と再会を約束し、思い出の楽曲「腕枕」を披露。あたたかな拍手に包まれ、イベントはフィナーレを迎えた。
終了後には来場者全員とのお見送りも実施され、最後までファンを大切にする姿勢が印象的だった。
<HYE, TALK>というタイトルの通り、パク・シネがファンと“友人”のように向き合い、語り合ったファンミーティング。東京での食べ歩きエピソードからドラマの裏話、私物紹介、クイズまで、笑顔と温もりにあふれた時間となった。彼女の飾らない人柄とファンへの深い愛情が随所に表れた、心温まるイベントだった。
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