映画『全知的な読者の視点から』に主演するアン・ヒョソプが、出演を決めた理由を明かした。
ソウルのロッテシネマ建大入口にて映画『全知的な読者の視点から』の制作報告会が行われ、主演のアン・ヒョソプ、イ・ミンホ、チェ・スビン、シン・スンホ、ナナ、そしてキム・ビョンウ監督が登壇した。
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『全知的な読者の視点から』は、10年以上連載されてきた小説が完結したその日、小説の世界が現実になってしまい、ただ1人の読者キム・ドクジャ(演者アン・ヒョソプ)が、小説の主人公ユ・ジュンヒョク(演者イ・ミンホ)や仲間たちと共に崩壊した世界で生き延びようとするファンタジー・アクション作品である。
総製作費は約300億ウォン(約33億円)にも及ぶ超大作で、同名の人気ウェブ小説を原作とし、ウェブ漫画を経てついに映画化された。『テロ、ライブ』や『PMC:ザ・バンカー』などを手がけたキム・ビョンウ監督にとって、7年ぶりの新作となる。
アン・ヒョソプは、劇中で唯一その長編小説の結末を知る読者キム・ドクジャを演じる。
彼はごく普通のゲーム会社の契約社員であり、小説“滅亡した世界で生き残るための三つの方法”の唯一の読者だ。
物語では、日常的な彼の姿から、現実と化した小説世界で次第に強く変貌していく様子が描かれ、俳優デビューから10年目にして映画スクリーンに初挑戦する。
アン・ヒョソプはキャラクターについて、次のように語っていた。
「キム・ドクジャは身の回りにいそうな、とても平凡な人物です。10年間にわたり連載された小説を、自分の人生と重ね合わせて慰めを得ている。しかし、ユ・ジュンヒョクが1人で生き残るという小説の結末には納得できていない人物。そんな中、小説の世界が現実になり、仲間と出会い、崩壊した世界を変えようと奮闘していく」
続けて、出演を決めた理由については次のように語っていた。
「初めて台本を読んだとき、“全読視の世界がどう表現されるのか?”という好奇心が強く湧いた」とし、「これまでの韓国映画にはなかったスケールを感じた」
さらに、「最も惹かれたのは、映画が持つ“哲学”でした。孤独に生きる人物ではなく、“皆と共に生きる人物”という部分が心に響きました」と、作品に込められたメッセージ性にも魅力を感じたことを明かしたのだった。
なお、映画『全知的な読者の視点から』は、7月23日に韓国で公開される予定である。
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