俳優イ・ジョンジェは、スターでありながらも謙虚さを忘れない人物だった。
ファッションマガジン『ARENA HOMME+』は、イ・ジョンジェとともにしたカバーカットとインタビューを公開。イタリアのラグジュアリーブランド「GUCCI」とのコラボレーションによる今回の撮影では、照明とステージの狭間で、自身の内面をドラマのように演出し、唯一無二の世界観を表現した。
熟練のポージングと奥行きのある感情表現によって生まれた独特のムードは、撮影中スタジオを漂い、その瞬間を捉えたカットに余すところなく写し出されている。
インタビューでは、Netflixオリジナル『イカゲーム』で演じた「ソン・ギフン」について率直な想いを語った。
「この仕事を長く続けてきて、さまざまなキャラクターを演じてきました。評価された役もあれば、そうでないものもある。ソン・ギフンもその一つと捉えて、あまり浮かれすぎないようにしています。非常に成功した作品でありキャラクターですが、その成功だけに酔いしれるわけにはいかない。でも、長い時間悩みながら撮影し、観客とつながった役だからこそ、自分の人生においてもう一つの大切なキャラクターとして残った、という喜びは確かにあります」
さらに、自身のこれまでの俳優人生を振り返り、こうも語っている。
「まさかこんな成功を収めるとも、こんなに長く演技を続けているとも思っていませんでした。ずっと前に『もう昔のようにはいかないかもしれない』と思ったこともありました。それでも『もう1本、良い作品をやれたら』と願いながら1年1年を重ねてきたんです。1本を良く仕上げられたからこそ、次の年がある。それは計画していたわけでも、予想できたわけでもありません。願ってはいましたが、人生は思い通りにはいかないもの。ただ、一生懸命やるしかないんです。そうしているうちに、気づけばここまで来ていました。本当に感謝しています」
なお、イ・ジョンジェが主演を務める『イカゲーム』シーズン3は、6月27日よりNetflixにて全世界独占配信がスタートする。
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