『未知のソウル』で1人4役を演じるパク・ボヨンの女優人生の軌跡

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韓国ドラマ界において、パク・ボヨンの存在はもはや特別な説明を必要としないほどに確固たる地位を築いている。小柄な体格からは想像もつかないほどの豊かな表現力と強烈な存在感で、彼女は常に第一線で活躍し続けてきた。

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パク・ボヨンは、2006年にドラマ『秘密の校庭』で女優デビューを果たし、その後も安定した演技力で注目を集めてきた。転機となったのは2008年の映画『過速スキャンダル』である。この作品で彼女は、22歳のシングルマザーのファン・ジョンナムを演じ、一気に国民的女優の地位を確立した。“国民の妹”という称号を得るきっかけとなり、映画は大ヒットを記録した。

パク・ボヨンの代表作の1つに数えられるのが、tvNドラマ『ああ、私の幽霊さま』である。本作では、幽霊の見える“サンレストラン調理補助ナ・ボンソンを演じた。

さらに『力の強い女 ト・ボンスン』に主演。怪力の持ち主であるト・ボンスンを演じ、アクションシーンでは凛々しさを見せ、視聴者から熱烈な支持を得た。この作品を通じて、彼女はヒロイン像の枠組みを更新し、ロマンチックコメディ女優としての地位を盤石なものとした。

そして現在、Netflixの話題作『未知のソウル』において、パク・ボヨンは再び女優としての新たな領域に挑戦している。

パク・ボヨン
パク・ボヨン

豊かな表現力と強烈な存在感

双子の姉妹が互いの人生を入れ替えるという設定の中で、彼女は日雇い労働者のユ・ミジと、ミジの双子の姉で韓国金融管理公社企画戦略チーム主任ユ・ミレ、さらにそれぞれが入れ替わった後のキャラクターまで、合計4役を1人で演じ分けている。

性格も価値観も異なる姉妹を、表情や話し方、仕草の1つ1つに細やかな変化を加えて表現することで、視聴者に混乱を与えることなく、重層的な物語世界を構築している。

特に、キャリア志向で都会的な姉と、家族との時間を大切にする素朴な妹という対照的な人物を、シーンごとに自然に切り替える手腕は圧巻である。目線の動きや台詞の間など、言葉を超えた部分でも感情を伝える彼女の演技は高い評価を受けている。

これまでロマンス、コメディ、サスペンス、ファンタジーと多彩なジャンルに果敢に挑戦し、それぞれの役柄を誠実に、情熱的に演じ続けてきたパク・ボヨン。いまや韓国だけでなくアジア、そして世界中のファンが彼女の次の出演作を待ち望んでいる。

『未知のソウル』は、その集大成ともいえる作品であり、彼女がこれまで培ってきた演技力と感性が存分に発揮されている。今後、彼女がどのような新たな表現を見せてくれるのか、その動向から目が離せない。

文=大地 康

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