イ・ビョンホンが映画『勝負』を通じて、再び演技の頂点を見せつけた。
囲碁界のレジェンドのチョ・フンヒョンを演じたイ・ビョンホンは、徹底したキャラクター分析と卓越した表現力によって、観客と評論家の双方に強い印象を残し、第61回百想芸術大賞・映画部門で最優秀男優賞候補にノミネートされた。
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現在『勝負』は、観客動員数210万人を突破し、興行でも好調を維持している。
『勝負』は、大韓民国最高の囲碁レジェンドであるチョ・フンヒョン(演者イ・ビョンホン)が、弟子との対局に敗北したのち、生まれながらの勝負師として再び頂点を目指す物語である。
イ・ビョンホンは、チョ・フンヒョン特有の抑制されたカリスマ性と内面の葛藤を繊細に描き出し、物語の中心をしっかりと支えた。
とりわけ、指先の細やかな動きにまでこだわり、碁石を取る仕草、石を置く瞬間の微妙な動き、指先に宿る緊張感など細部のすべてに内面を映し出し、静的な囲碁の世界に生き生きとしたドラマを吹き込んだ。
イ・ビョンホンは「チョ・フンヒョンの特有の表情、座り方、口元まで徹底的に研究した。話し方の癖や雰囲気も捉えようと努力した。そうやって1つ1つ国手に近づき、自分が彼になろうとした」と語り、役への深い敬意をにじませた。
華やかなセリフよりも、深い眼差しで感情を伝えるイ・ビョンホン独自の内面演技は、今回の作品でも遺憾なく発揮された。「言葉以上に強い演技」とは何かを証明し、『勝負』の物語に強烈な説得力を与えた。
イ・ビョンホンは『勝負』を通じて、信頼して観られる俳優としての存在感を改めて証明した。とりわけ、囲碁という静かな題材の中で強烈な緊張感と重厚なドラマを作り上げ、俳優としての新たな進化を示した。
『勝負』で演技の幅をさらに広げたイ・ビョンホンは、今後、Netflixシリーズ『イカゲーム』シーズン3や、パク・チャヌク監督の映画『仕方ない』への出演を控えている。
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