テレビ東京で放送されている『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』は、4月14日に第7話がオンエアされた。
これまでの物語の中で、国王イ・チャン(演者ヒョヌ)の政治は、今まさに崩壊の淵に立たされている。彼はかつて王位継承の正統たる兄をその手で葬り去り、血の代償として玉座に就いた。しかし、民の声に耳を傾けることなく、ただ己の地位を守ることに怯えている。
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とりわけ、亡き兄の息子イ・ソルの存在が彼にとっては恐怖の象徴であり、抹殺の対象であった。だからこそ、忠実なる部下チャン・テファ(演者オ・マンソク)に「イ・ソル探し」を命じていたのだ。
その影響を受けたのがユン・ダノ(演者シン・イェウン)である。彼女は二花院(イファウォン)を守り続けていたが、チャン・テファの理不尽な圧力によって、その居場所を手放さざるを得なかった。
そんな彼女を見守るのがカン・サン(演者リョウン)。彼は静かなる情熱を胸に秘め、ユン・ダノへの恋慕を深めている。
一方、世の中を変えようと尽力しているのがチョン・ユハ(演者チョン・ゴンジュ)だ。彼は民の痛みに寄り添い、苦悩の声に共鳴し、現政権と真っ向から対峙していた。その背後には、意外なことに高官シン・ウォノ(演者アン・ネサン)の存在があった。
シン・ウォノは表では冷静沈着だが、裏では正体がわからない男だ。とはいえ、彼がチョン・ユハの「王となる資質」に一定の理解を示していたのは確かである。しかし、その微笑みの奥に隠されたものをチョン・ユハも見抜いていた。だからこそ、彼は軽々しく自らの策を披露したりしなかった。
そして今、ドラマは火花を散らす瞬間へと進もうとしている。「イケメン3人衆」と呼ばれるカン・サン、キム・シヨル(カン・フン)、チョン・ユハ――彼らはそれぞれ異なる過去と信念を胸に抱きながら、ユン・ダノの運命に向かって共同で歩みを進めていく。
果たして、誰が彼女の絶望に手を差し伸べるのか。そして、誰が腐敗した王朝を根本から変える力になるのだろうか。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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