IUがパク・ボゴムと共演したNetflixシリーズ『おつかれさま』は大変な話題作だ。配信にともなってIUがますます注目されているが、彼女が来日した時のインタビューで鮮烈に思い出されるのが2012年7月19日の会見だった。
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この時、東京・渋谷ヒカリエの「東急シアターオーブ」のこけら落とし公演『ウエスト・サイド・ストーリー』が上演されたが、オープニング記念に招待されたIUが劇中歌「Somewhere(サムウェア)」を披露していた。
3オクターブの広い音域とハリのある透き通った熱唱は観客から絶賛された。その後、取材陣にIU自身が対応したが、すべての質問に通訳なしで答えた。その様子を再現してみよう。
――日本語がお上手ですね。
「私には日本語の先生がいます。そして、日本のアニメやドラマを見たりして勉強しています。日本語がもっと上手になって、トークや歌など全部日本語でやりたいです。そして、日本のミュージシャンの先輩の歌も歌いたいです」
――移動のときは、どのように過ごしているのですか。
「映画を見たり寝たりしてします。食べている時もあります」
――新しい彼氏はいますか。
「今は本当に忙しいので恋愛する時間がぜんぜんありません。私は、小さいときにデビューしたので、男性芸能人がみんな格好よく見えますね。それで、目が肥えてしまったから(笑)」
――ちなみに、好みのタイプは?
「私だけにやさしい人が好きです。他の人には冷たい人ですけど、私にはやさしいという人がいいです」
――日本の歌手なら誰の曲を歌いたいですか。
「玉置浩二さんの曲です。本当に格好いいと思います。表情とか声が最高です。大好きな曲が多いので、私も玉置浩二さんの曲を歌ってみたいです」
――最近覚えた、一番難しい日本語は何ですか。
「『本格的に』も難しかったですが、『手抜きは許さん』です(爆笑)」
――どんな時に覚えたのですか。
「日本語の先生が私に言いました。最近、本当に忙しくて、日本語の勉強をする時間があまりなかったのです。それで、少し怒られました。私にメッセージが来て、『手抜きは許さん』と書いてありました(笑)」
このインタビューから13年が経過しているが、手抜きをしなかったおかけでIUも日本語が上手なのに違いない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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