テレビ東京で平日朝にずっと放送されてきた『善徳女王』が、11月27日の最終話によって終わった。最後まで行き詰まるような展開で、本当に面白いドラマだった。特に、終盤になってグッと盛り上がったのが、トンマン(イ・ヨウォン)とピダム(キム・ナムギル)のラブロマンスである。
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ピダムは自分が反乱を起こしてトンマンを裏切るつもりはまったくなかった。彼は心からトンマンを愛し、彼女のために身を捧げる覚悟もできていた。しかし、周囲の陰謀によって彼は反乱のリーダーにならざるを得なくなった。その末に敗れて兵士に取り囲まれてしまった。
それでも彼は必死になって前に進んだ。目指した先にはトンマンがいた。ピダムはトンマンに伝えたかった……心から愛していた、と。そのことを告げて死ぬのが本望だった。
しかし、キム・ユシン(オム・テウン)に阻まれてそれ以上トンマンの前に近づくことはできなかった。その末に息絶えた。それでも、ピダムが最後まで口にした言葉は「トンマン!」だった。その姿を見て彼女も「痛恨の涙」を流すのであった。
それにしても、ピダムの最期のシーンは、とてつもない迫力だった。キム・ナムギルにとっても渾身の名演技だったはずだ。実際、キム・ナムギルは『善徳女王』で最高の新進スターとなった。
彼はドラマを最大限に盛り上げ、ピダムという「怪物キャラ」を自由奔放に演じた。
最初の少年時代は無邪気な元気者で、青年時代は武術の達人として評価を高め、壮年時代は新羅(シルラ)の重臣として女王を支えた。ドラマの進行にともなって、驚くほど大成していく「出世キャラ」だったのである。
そんなピダムに扮したキム・ナムギルは『善徳女王』で大ブレイクを果たし、その後は主演作を立て続けにヒットさせて、一気にトップレベルの俳優に登り詰めた。今も『熱血司祭2』で注目を集めている。
すべての始まりは『善徳女王』であり、彼が演じたピダムというキャラクターは、韓国時代劇でも「際立つ登場人物」として長く記憶に残るだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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