韓国で最新映画『大都市の愛し方』に主演したキム・ゴウン。日本でも、1200万人の観客動員を韓国で記録した大ヒット映画『破墓/パニョ』(主演はチェ・ミンシクとキム・ゴウン)が10月18日から公開される。まさに、キム・ゴウンは今や韓国を代表する演技派女優に成長してきた。
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彼女は、演じる役が切羽詰まった恐怖の場面になると、かえって表情が生きてくる女優だ。身体からほとばしるエネルギーがパワフルなのだ。それゆえ、困難な局面から切り返していくときの表現力が並外れている。
そんなキム・ゴウンが2年前に主演したのがサスペンスドラマの『シスターズ』だった。この作品はストーリーの緻密さと俳優陣のレベルがとても高かった。その中でも、キム・ゴウンが演じたキャラがとてつもなく個性的だった。
彼女が演じたオ・インジュは厳しい境遇にさらされていた三姉妹の長女。母親が夜逃げしたので、インジュが妹たちの面倒を見る羽目になった。仕事は建設会社で経理を担当していたが、会社の中では仲間外れになってしまっていた。それには理由があって、自分をごまかして生きられない性格なのだ。
それでも、社内で一人だけ付き合いがあった先輩がいたのだが、その女性が巨額の裏金を作って自殺してしまった。彼女の個人ロッカーを開けてみたら、驚くような大金が入っていたのでインジュはびっくりして途方に暮れた。
こうして、彼女は知らず知らずのうちに不正経理に関わってしまう。そんな不正経理の事件を調べているのがチェ・ドイル(ウィ・ハジュン)であり、2人はどんどん闇の世界に入り込んでいく。
インジュには、テレビ局の報道記者をしているインギョン(ナム・ジヒョン)と絵画の才能を持った高校生のイネ(パク・ジフ)という妹がいる。この二人も重要な役割を持ったまま『シスターズ』は不思議なストーリーが続いていく。その中でも、キム・ゴウンの存在感が抜群だ。彼女は物語をグイグイ引っ張る牽引力が強い女優なのだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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