パク・テスは子供の頃はクォン・オミンが演じていたが、大人になってからイ・ジョンスが扮した。そもそもパク・テスは10歳のイ・サンと王宮で知り合った。その当時、彼は内侍(ネシ/王族の世話や護衛をする官僚)の見習いをしていた。そんな彼も、刺客に襲われたソンヨンと一緒に都を離れて長い間他の場所で過ごしていたが、9年後には都で再び生活を送っていた。
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彼は武官になるための準備を続けていたのだが、なかなか勉強に身が入らない。その代わりに腕っぷしが強かったので、賭け相撲の力士として頑張っていた。とはいえ、臆病な性格は子供の頃と変わっていない。しっかりしているソンヨン(ハン・ジミン)とは違って何ごとにも中途半端になりがちであった。
実はパク・テスはソンヨンのことを愛していたのだが、ソンヨンがイ・サンのことを忘れられずにいて、彼女の気持ちは全く自分に向いてくれなかった。それでも、おじのパク・タルホ(イ・ヒド)と一緒に暮らしながらパク・テスは将来に備えていた。
そんなパク・テスを演じたイ・ジョンスは、『イ・サン』の前には『サラン~LOVE~』『この世の果てまで』『バッドガールズ』などの作品に出演しているが、今回は『張吉山(チャン・ギルサン)』と『淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)』を紹介しよう。
『張吉山』は、ユ・オソンが義賊の主人公のチャン・ギルサンを演じ、ギルサンの初恋の相手の妓生(キーセン)のミョオクをハン・ゴウン、ギルサンの兄貴分で商人のパク・テグンをキム・ヨンホが演じている。
このドラマで、イ・ジョンスはギルサンの補佐役をしている元盗賊のマ・ガムドン役で出演していた。
『淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)』は、ユ・ドングンが高句麗の大莫離支(テマンニジ)の淵蓋蘇文を演じており、その淵蓋蘇文の青年時代をイ・テゴンが務めている。
さらに、唐の第2代皇帝のイ・セミンをソ・インソク、イ・セミンの青年時代をイ・ジュヒョンが演じていた。
このドラマでイ・ジョンスは、新羅の大将軍であるキム・ユシン(ユン・スンウォン扮)の青年時代として登場していた。
時代劇だけでなく現代劇でも活躍しているイ・ジョンス。ぜひ彼の他の作品の演技にも注目してほしい。
文=大地 康
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