NBCユニバーサル・エンターテイメントからDVDがリリースされている時代劇『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』には、珠玉のシーンが本当に多い。
波乱万丈の物語だけに、随所にハラハラドキドキする場面が登場して、見ている人たちを大いに楽しませてくれる。その中でも特に思い出に残るシーンを順にピックアップしてみよう。
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最初は、クォン・ユリが演じるファイン翁主(オンジュ)が間違って誘拐されてしまう場面だ。主役のチョン・イルが扮するバウは、善意で寡婦を誘拐する仕事をしており、朝鮮王朝時代に再婚できなかった女性を愛する人に送り届けていた。
しかし、手違いがあって、別の女性のつもりがファイン翁主を誘拐してしまい大騒動になる。
この場面は序盤で一番重要だった。
しかも、ファイン翁主の戸惑いとバウのあわてた様子が克明に描かれていて、物語が大きく動く端緒となった。
こうしてスタートした『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』だったが、胸をしめつけられたのが、ファイン翁主が川に身投げするシーンだ。
悲観した彼女は死を覚悟した。その心情があまりに切ない。しかし、身投げしたあとにバウによって救い出され、ファイン翁主は徐々に生きる希望を見い出していく。
この一連のシーンは、クォン・ユリの美しさとチョン・イルの精悍さが際立ち、『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』でも最高の名場面だと言っても過言ではなかった。
次に取り上げたいのは、コミカルな場面だ。
生活のために収入を得なければならないバウとファイン翁主。2人は協調して裕福で欲深い両班(ヤンバン)夫人から金をせしめる作戦を思いつき、実際に実行してみせた。高貴なファイン翁主が詐欺的な芝居をするところは愉快だった。
しかも、それがバレそうになって、あわてて逃げだしていく場面は喜劇そのものだ。『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』は壮大な歴史巨編でもあるが、合間にユニークな場面が織り込まれていて、本当に楽しかった。
さらに、一介の庶民だと思われていたバウが、実は高官の孫で名門の御曹司キム・デソクであったことが明らかになったシーンも衝撃的だった。
それによって、ファイン翁主の生活も一変する。本当に印象的な場面転換がドラマの後半で起こって、『ポッサム～愛と運命を盗んだ男～』はますます面白くなっていった。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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「ポッサム～愛と運命を盗んだ男～ 」レンタルDVD Vol.14～20
セル各20,900円（税抜19,000円）
発売・販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント U-NEXTにて4月6日（水）より独占先行配信開始
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