ネットフリックスで韓国ドラマを楽しむ人は本当に多いが、最新ドラマだけに気を取られていると、大事な作品を見逃すことになりかねない。なぜなら、「配信終了」という思わぬ事態が待ち受けているともかぎらないからだ。
【写真】『太陽を抱く月』のキム・スヒョンとチョン・イルの競演に胸がときめく!!
それは、傑作時代劇でも該当してしまう。というのは、あの『太陽を抱く月』がネットフリックスで3月31日をもって終了になってしまうのだ。見ていない人にとっては、大魚を逃す結果になるかもしれない。まだ間に合ううちに集中して見ておくことをお勧めしたい。
そこで、『太陽を抱く月』のストーリーの概略を紹介しよう。
このドラマの時代背景は朝鮮王朝になっているが、史実に則していない。登場人物はすべて架空の設定になっている。しかし、内容は史実以上によく出来ている。
主人公は世子のフォン。彼の婚約者になったのがヨヌであり、2人は将来の国王と王妃が約束された立場だった。
しかし、大妃(王の母)の陰謀が2人の人生を狂わせる。権力を握る野望を持った大妃がヨヌを呪い殺そうと画策。ヨヌは不運にも亡くなってしまう。
しかし、ヨヌはとてつもない生命力を持っていた。彼女は死なずに生き残ったのだ。ただし、記憶喪失になってしまい、以後は巫女に育てられていく。
成人したヨヌは巫女のウォルとして王宮に帰ってきて、国王に即位していたフォンと再会を果たす。しかし、フォンはヨヌが死んだと覚悟していたので、ウォル(ヨヌ)を見ても彼女の正体にまったく気が付かなかった。あれほど忘れられない女性だったのに……。
ただ、ウォルを見ていると、そこにどこかヨヌの面影を見るようになり、フォンは不思議な世界に誘われるような気持ちに陥っていく。
こうして、フォンとウォルの新しい物語が始まっていくのである。
まさに審美的な美しいドラマであり、キャスト陣もとても豪華だった。
キム・スヒョンがフォンに扮し、ハン・ガインがウォルを演じた。さらに、チョン・イルがフォンの兄となる王子を巧みに演じきっていた。
現実と非現実がファンタジーで結ばれていく朝鮮王朝の禁断のラブロマンス。この傑作時代劇『太陽を抱く月』は絶対に見逃したくない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】【3月31日で配信終了】まだ間に合う『太陽を抱く月』の楽しみ方!
前へ
次へ