ネトフリ人気作『恋慕』は“選択と集中”による「極上ロマンス」。切なく美しい恋物語の行方は?

2021年12月14日 ドラマ情報 #恋慕
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「あの時の思い出のおかげで耐えてこられたかも。あの時、チョン注書に出会い幸せでした。そして今、再び私の前に現れてくれた。私はそれだけでも十分です」

これはKBS2時代劇『恋慕』の主人公イ・フィ(演者パク・ウンビン)がチョン・ジウン(演者ロウン)に伝えた、『恋慕』のアイデンティティを凝縮した言葉だ。

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タイトルからロマンスを意味する『恋慕』は選択と集中に成功したドラマだ。朝鮮時代の宮廷を舞台に、“王になった女”と王を愛した男という設定は斬新だった。

『恋慕』は儒教の国・朝鮮では絶対叶わなさそうなロマンスを可能に描くことに集中した。もちろん、整合性の相当な部分を省いた。

配役もなるべく単純化している。最高の悪役のハン・ギジェ(演者ユン・ジェムン)はただ権力に目が狂った人として描写される。彼の行動隊長チョン・ソクチョ(演者ペ・スビン)も「ただこの道しかなかった」という言葉で自分の悪行を説明するだけだった。

(写真=KBS2)

『恋慕』は原作のストーリーを圧縮し、整合性を諦め、キャラクターを削除しながらイ・フィとチョン・ジウンのロマンスに集中した。

シン・ソウン(演者ペ・ユンギョン)、ノ・ハギョン(演者チョン・チェヨン)を恋敵に、チャンウン君(演者キム・ソハ)とウォンサン君(演者キム・テク)は邪魔者として割合を増やした。逆にイ・フィの助力者で三角関係の1人だったイ・ヒョン(演者ナム・ユンス)の出番は減らした。

すべての登場人物のエピソードを描くと視聴者は疲れるしかない。だから『恋慕』の制作陣は主人公カップルのロマンスにこだわった。

2人の優しい声と手つき、息を合わせる瞬間を映すことに時間を割いた。そしてパク・ウンビンとロウンはイ・フィとチョン・ジウンのキャラクターを見事に描き出した。

最終回まであと1話が残った今、クライマックスで最大の危機を迎えたフィとジウン。彼らの切なく美しい恋物語がハッピーエンドを迎えるかどうか、気になるところだ。

『恋慕』の最終回(第20話)は、韓国KBS2にて12月14日21時30分に放送。日本ではネットフリックス(Netflix)で同日23時30分に配信される。

(記事提供=OSEN)

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