NHKのBSプレミアムの毎週日曜日午後9時枠は、韓国時代劇がよく放送されているが、いつもは旧作が多かった。しかし、『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』が終了したあとの次回作は、今年韓国で放送されたばかりのピカピカの新作である。
それが『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』である。10月31日午後9時からNHKのBSプレミアムで放送が始まることになっている。
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このドラマの主人公はピョンガン王女とオン・ダルだ。古代の高句麗(コグリョ)が舞台になっていて、国を守るために命をかけるピョンガン王女と純朴な青年のオンダルがスケールの大きいラブロマンスを繰り広げていく。
勇ましいヒロインとなるピョンガン王女を演じたのがキム・ソヒョンだ。彼女は特に子役のときから時代劇で活躍していて、大人の女優として成長したあとも「時代劇の新しいクイーン」として人気が高い。この『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』でも、すばらしい演技を披露している。
そして、オン・ダルを演じているのはナ・イヌである。
当初は俳優のジスが扮していたのだが、過去の校内暴力問題が騒動となって途中で降板し、そのままナ・イヌが演じることになった。彼の演技も本当に良かった。
韓国で放送が終わってみれば、視聴率も良好だったし、作品の評価もとても高かった。結局、第48回韓国放送大賞のドラマ部門で『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は作品賞を受賞し、ヒロインのキム・ソヒョンは最優秀演技賞を含めて堂々の3冠に輝いている。まさに最大級の評価を得たと言っていい。
なお、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は韓国で誰もが知っている有名な逸話をモチーフにしている。それが「ピョンガン王女と馬鹿のオン・ダル」の話であり、ピョンガン王女が内助の功を発揮して、冴えない夫のオン・ダルを大出世に導くという内容になっている。
ドラマでも、キム・ソヒョンが扮するピョンガン王女は獅子奮迅の活躍で国のピンチを何度も救っていく。そのあたりのダイナミックなストーリー展開が今から大いに楽しみだ。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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