毎週日曜日の午後11時から放送されている『ヘチ 王座への道』で、主人公のヨニングン(延礽君)を演じているチョン・イル。
ドラマの中で、様々な表情やアクションシーンなど魅力的な演技を披露する彼は、これまでの放送された物語の中で、記憶に残っているのは、いったいどのシーンなのだろうか。
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それは、第11話の延礽君が司憲府(サホンブ)から漢城府(ハンソンブ)に歩いて連行される場面だという。
延礽君が連行されることになった理由は、司憲府の両班(ヤンバン)を殺害した少女を助けるために、自らが殺人の罪を被ったからだ。
そのシーンの撮影でクォン・ユルが演じるパク・ムンスと視線を交わす瞬間は本当に心が苦しかったというチョン・イルの中には、一言で言い表すことのできない感情が交錯していたようだ。
そういった様々な感情を抱えながら撮影に臨んでいたチョン・イルの演技は、撮影中に監督であるイ・ヨンソクが涙を流したほどすばらしかった。
このように、大きな情熱をもって『ヘチ 王座への道』の撮影に取り組んでいたチョン・イルは、マイナス10度という寒い中で行なわれた第5話で見せた延礽君が雨の中で涙を流して道端に倒れるシーンの撮影も自ら行なった。
ドラマの中ではあまり長く使われていなかったが、彼が言うには、その場面は7回から8回ほど撮り直しているという。
雨が降っている設定の中でのシーンを寒い中で演じなければならなかったため、周りからチョン・イルの体調を心配する声が上がっていたが、彼はそんな厳しい状況の中でもしっかりと演技をして見せた。
だからこそ、このドラマはすばらしいものとなったのだろう。
『ヘチ 王座への道』の物語は今後、どんな展開を迎えるのか。そして、連行された延礽君はどうなるのか。
このドラマは、物語の次の展開が本当に予測できなくて、見るたびに気になることが増えていく。
果たして、5月2日に放送される12話では、チョン・イルはどんな演技を見せてくれるのだろうか。
文=大地 康
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