現在、NHKの総合テレビで日曜日の午後11時から放送されているチョン・イル主演の時代劇『ヘチ 王座への道』。
朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)の若き日を描いたこの作品で、司憲府の茶母(タモ)として登場するのが、女優のコ・アラ演じるヨジだ。
その茶母について説明しよう。
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身分制度が厳しかった朝鮮王朝時代では、身分の低い人たちが両班(ヤンバン)の上流階級の屋敷で様々な雑務を行なっていた。その中で、お茶に関する仕事をしていたのが茶母だ。
水汲みなどの単純作業をしている人とは違って、仕事ぶりも相応の評価を受けることが多かった。
そんな茶母の仕事はお茶に関することだけではない。茶母の中でも頭のよさそうな人たちは、事件の捜査の補助をすることがあるのだ。
司憲府の茶母として事件の捜査に加わるヨジは、司憲府の中で武術の実力は自分が一番だと自信を持っている。
他にもあらゆる面で力を発揮する有能な捜査官として、彼女の上司である俳優イ・ピルモ演じるハン・ジョンソクからも厚い信頼を得ている。
そんな男勝りなキャラクターであるヨジは、美しい女性ではあるのだが、自分を美しく見せることは一切考えていないようだ。
そのヨジに扮するコ・アラ。ドラマの中での彼女の演技はすばらしく、アクションシーンもとても見応えがある。
ただ、そういったアクションシーンは体力を大きく使うため、彼女自身コンディションを保たせるのは大変だったという。
『ヘチ 王座への道』にはチョン・イルやヨジやイ・ピルモの他に、クォン・ユルやパク・フン、チョン・ムンソンなどが出演している。
そんな豪華な俳優陣の中でも、コ・アラは周りに負けないくらいの演技を披露している。今後も物語が進むにつれて、彼女の女優としての魅力を堪能することができるだろう。
これから、『ヘチ 王座への道』はどのように展開しているのだろうか。次回の放送がとても楽しみだ。
文=大地 康
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