『テバク』でのチャン・グンソクの立ち回りが本当に良かった!

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『テバク~運命の瞬間(とき)~』は本当に面白い時代劇だった。このドラマは、19代王・粛宗(スクチョン)の統治時代を描いていて、名優のチェ・ミンスが重厚な演技で堂々と粛宗に扮していた。それによって、ドラマがとても引き締まっていた。

なお、第1話で淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏が粛宗に見初められるが、それは1690年前後のことだ。彼女は21代王・英祖(ヨンジョ)の実母である。王宮で水汲みや洗濯などの下働きをする女性として宮中に入ったと言われている。その後に美貌によって粛宗の側室に昇格していったのである。

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その淑嬪・崔氏と敵対するのが張禧嬪(チャン・ヒビン)だ。『テバク』では張禧嬪が淑嬪・崔氏を徹底的にいじめるが、それは他のドラマと描き方が同じだ。

チャン・グンソク主演の『テバク』(写真=SBS)
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『テバク』での立ち回り

結局、張禧嬪は粛宗に敬遠されて1694年に王妃から再び側室に降格してしまった。その後の張禧嬪のことが『テバク』では描かれていないが、彼女は、王妃に復帰した仁顕(イニョン)王后を呪い殺す儀式をしたことをとがめられて、1701年に死罪となっている。

そして、『テバク』でとても重要なカギを握るのが淑嬪・崔氏の動向だった。

というのは、史実では淑嬪・崔氏が1693年に粛宗の息子を産んでいるのだ。名前は永寿君(ヨンスグン)と言う。しかし、2カ月あまりで早世してしまった。この永寿君が死んだのではなく捨てられたのだ、という設定にしたのが『テバク』である。捨てられた永寿君が淑嬪・崔氏のかつての夫に育てられてテギルになるというのが、『テバク』のメインストーリーになっていったのだ。このようにして、チャン・グンソクが扮したテギルが物語を奔放に動かす役回りを演じていた。

このドラマでは、チャン・グンソクの演技が本当に光っている。彼は時代劇でも多くの作品に出演して印象的な演技を披露しているが、主役となっていた『テバク』での立ち回りも本当に見事であった。それだけに、チャン・グンソクにはもう一度ぜひ時代劇で主役を演じてほしい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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