NHKの総合テレビで毎週日曜日の午後11時から放送されている『100日の郎君様』。全16話のうちで第13話の放送が終わり、今度の8月16日が第14話になる。
いよいよド・ギョンスが演じるイ・ユルが、記憶を取り戻してホンシムの本当の姿がわかるようになる。このドラマのまさにヤマ場だ。
クライマックスに向けて重要な場面が続くが、ストーリーがわかりづらくなっている人もいるだろう。あるいは途中から見始めたという人も多いかもしれない。物語の前半の重要な場面をもう一度振り返ってみよう。
王族のイ・ユルは、幼いときに高官の娘であったユン・イソと出会う。2人は幼い恋を育てて、将来の結婚を誓い合うほどお互いが好きだった。
しかし、政変が起きてすっかり環境が変わってしまった。
悪徳高官のキム・チャオン(チョ・ソンハが演じている)が陰謀を起こし、イ・ユルの父親が国王になった。その過程でユン・イソの父親は殺され、ユン・イソと兄は行方不明になって離れ離れになった。
それから16年の歳月が流れた。イ・ユルは世子(セジャ)となり、美しい世子嬪(セジャビン)もいた。
しかし、ユン・イソが忘れられないイ・ユルは、世子嬪を徹底的に無視した。なぜなら、世子嬪はキム・チャオンの娘であったからだ。
【写真】『100日の郎君様』には『冬ソナ』女優が出演していた!!
そのキム・チャオンは、自分の野望を実現させるためにイ・ユルを暗殺しようとした。九死に一生を得たイ・ユルは、村人に助けられたが記憶喪失になってしまい、以後はウォンドゥクという名前に生まれ変わった。
その後、ウォンドゥクと結婚することになったのがホンシム(ナム・ジヒョンが演じている)であった。
そのホンシムは、16年前に行方不明になったユン・イソの成長した姿だった。
こうして「かりそめの夫婦」になった2人だが、ウォンドゥクは記憶喪失なのでホンシムが誰だかわからない。見ている人ももどかしい気持ちだっただろう。
しかし、ドラマも終盤になり、ウォンドゥクが王宮に戻ってきてイ・ユルとなり、ついに記憶を取り戻す局面になってきた。
全16話のうち第13話までがこうして終わり、いよいよ注目のクライマックスに向けてドラマは大いに盛り上がっていく。
果たして、イ・ユルはキム・チャオンの悪行を食い止めることができるのか。
身分を考えて身を引いたホンシムは、イ・ユルの愛を受け入れることができるのか。今後の展開を考えるだけでワクワクする。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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