Prime Videoで配信中の『グッドボーイ』。激しいアクションシーンとコミカルな人間関係が大きな見どころとなっている。
パク・ボゴムが演じるユン・ドンジュのキャラがとても面白い。名前は、韓国で特別に有名な詩人の尹東柱(ユン・ドンジュ)にちなんでいる。母親がつけてくれた頼もしい名前なのである。
【関連】『グッドボーイ』で完全変身、パク・ボゴムが挑む“痛みを知るヒーロー”という新境地
それなのに、少年時代の彼は街の荒くれ者で、喧嘩ばかりしていた。しかし、卑怯なマネは絶対にしなかった。弱い者を助けるためにあえて拳をふるったのだ。
留置場に入っているときに母が亡くなったことで生き方を変えた。ボクシングに打ち込み、猛練習で快進撃を続けた。無敗のチャンピオンとなり、国際大会で金メダルまで獲得した。
ところが、急にドーピング疑惑にさらされ、英雄から一気に奈落の底に落ちた。その疑惑を自ら晴らし、特別採用で警察官となった。ドンジュの場合、国際大会での優秀な成績が評価されて、警察署で活躍する機会を得たのだ。
パク・ボゴムが演じるユン・ドンジュのキャラがとても面白い。名前は、韓国で特別に有名な詩人の尹東柱(ユン・ドンジュ)にちなんでいる。母親がつけてくれた頼もしい名前なのである。
持ち前の拳で悪党と戦うつもりだった。それなのに、まさにファイター丸出しのやり方ばかりで、結果的にミスを重ねてしまった。周囲からも冷たい目で見られた。
ただし、彼には大きな目標がある。それは、自分と戦って後遺症が残ってしまった友人を救うことだ。そのために定期預金をしてお金を貯めている。友人が手術を受けて全快することをいつも願っている。
しかし、とんでもないことが起こった。その友人が轢き逃げの犯人にされてしまったのだ。この一件だけは絶対に許せない。なんとしてでも犯人を検挙しなければならないのだ。見境もなく猪突猛進するタイプのドンジュだが、それこそ死ぬ気で取り組んだ。
そんなユン・ドンジュという男をパク・ボゴムが痛快に演じている。前作の『おつかれさま』で彼は純朴な青年を演じていたが、今回の『グッドボーイ』ではガラリと変わって、感情を激しく出してアクションに挑んでいる。これからの展開が本当に興味深い。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】『グッドボーイ』で覚醒、パク・ボゴムの鋭すぎる眼差しが暴く無秩序な世界の真実
前へ
次へ