『暴君のシェフ』物語の理解に不可欠な「5大肩書」とは何か

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Netflixで大人気の『暴君のシェフ』は、現代の天才シェフのヨン・ジヨン(演者イム・ユナ)が朝鮮王朝時代にタイムスリップして暴君イ・ホン(演者イ・チェミン)の料理番になるというストーリーだ。ここで重要な5つの肩書について解説していこう。

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●大王大妃(テワンテビ)

王族女性の上位は国王の母を意味する「大妃(テビ)」なのだが、さらにその上がいる。国王の祖母を意味する「大王大妃」だ。あるいは、「王大妃(ワンテビ)」と称することもある。『暴君のシェフ』ではインジュ大王大妃(演者ソ・イスク)が絶大な権力を握っていた。

●大君(テグン)

王子の場合、国王の正室から生まれたら「大君」となり、側室から生まれたら「君(クン)」となる。このように、正室から生まれるか側室から生まれるかによって名称を明らかに分けていたのだ。もちろん、「大君」のほうが、格が上であり、『暴君のシェフ』に出てくるチェサン大君(演者チェ・グィファ)は最上位の王子であった。

『暴君のシェフ』
インジュ大王大妃(演者ソ・イスク)と側室カン・モクジュ(演者カン・ハンナ)(写真=韓国tvN)

●都承旨(トスンジ)

国王の秘書的な役割を務める承政院(スンジョンウォン)の長官。いわば、国王の秘書室長という役割だ。王制を取り入れている朝鮮王朝時代では重要な役職である。『暴君のシェフ』の都承旨になっていたイム・ソンジェ(演者オ・ウィシク)は国王の一番近い側近だった。

●大令熟手(テリョンスクス)

水剌間(スラッカン)は王家の調理場という役割だが、そこで働く調理師が熟手(スクス)であった。また、大令(テリョン)とは「王命を待つ」という意味を持つ重要な役職のこと。つまり、待令熟手は宮廷調理師のトップを意味しており、『暴君のシェフ』では現代からタイムスリップしてきたヨン・ジヨンが扮していた。

●淑媛(スグォン)

側室の品階は、正一品が嬪(ピン)、従一品が貴人(キイン)、正二品が昭儀(ソウィ)、従二品が淑儀(スギ)、正三品が昭容(ソヨン)、従三品が淑容(スギョン)、正四品が昭媛(ソウォン)、従四品が淑媛(スグォン)である。つまり、側室の最高位は「嬪」で、一番下が「淑媛」だった。『暴君のシェフ』で暗躍する側室カン・モクジュ(演者カン・ハンナ)の肩書は「淑媛」になっていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン) 

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