『ウンジュンとサンヨン』は、Netflixで配信されている韓国ドラマであり、人間の心の奥深くに潜む光と影を鮮やかに描き出すヒューマンドラマである。
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物語の中心にいるのは、幼少期に出会ったリュ・ウンジュン(演者キム・ゴウン)とチョン・サンヨン(演者パク・ジヒョン)の2人である。
無邪気な小学校時代の憧れ、20代の情熱的な衝突、30代に訪れる孤独や挫折といった人生の局面を重ね、やがて42歳となった今、彼女たちは再び運命的に再会する。
友情と嫉妬、羨望と憎悪といった相反する感情が交錯する中で、彼女たちの歩みをつなぎ止めるのは“かけがえのない絆”という普遍のテーマである。映像は叙情的で、時に甘美に、時に鋭利に、人生の複雑な瞬間を切り取っていく。
この作品においてサンヨンを演じるのが、パク・ジヒョンである。
彼女は映画製作者として成功を収めつつも、内に秘めた葛藤と繊細な揺らぎを抱える女性を体現し、ドラマ全体に奥行きを与えている。その存在感は決して派手ではないが、物語を支える確かな礎となり、視聴者に深い余韻を残している。
そんなパク・ジヒョンとは、広告モデルとしてキャリアをスタートさせ、2017年にMBCの時代劇『王は愛する』で本格的に注目を浴びた。ユナ演じる高麗一の巨商の娘ウン・サンの侍女ピヨンとして登場し、控えめながらも確かな存在感を放ち、視聴者の心に静かな印象を刻んだ。
その後、彼女は立て続けに話題作へ出演し、多彩な役柄に挑戦することで女優としての幅を広げていく。
スポーツを題材にした青春ドラマ『時速493キロの恋』では、チェ・ジョンヒョプ扮するユニス所属バドミントン選手パク・テジュンの姉パク・ジュニョンを演じた。
また、『財閥家の末息子』では、キム・ナムヒ演じるスニャングループ幹部チン・ソンジュンの妻モ・ヒョンミンを熱演した。
こうした経歴から浮かび上がるのは、パク・ジヒョンが常に新たな挑戦を恐れず、多様な役柄を自在に演じ分ける柔軟さを持つ女優であるという点である。
清純さから冷酷さ、繊細さから堂々たる強さまで、幅広い演技の振れ幅は彼女の進化を証明している。『ウンジュンとサンヨン』においても、その豊かな経験と表現力が、サンヨンという人物の複雑な内面を鮮やかに映し出している。
パク・ジヒョンは、確実に韓国ドラマ界で存在感を強めている実力派女優である。彼女の繊細で情感あふれる演技は、『ウンジュンとサンヨン』をより心に残る作品へと高めており、今後の活躍に大きな期待が寄せられている。
◆『ウンジュンとサンヨン』概要
放送年:2025年
出演者(役名):キム・ゴウン(リュ・ウンジュン)、パク・ジヒョン(チョン・サンヨン)、キム・ゴヌ(キム・サンハク)、チョン・ヘジン(チャン・スニョン)、ソ・ジョンヨン(ユン・ヒョンスク)
監督:チョ·ヨンミン(『愛と、利と』『ブラームスは好きですか?』)
脚本:ソン·ヘジン(『空から降る一億の星』など)
配信情報:Netflixで配信中
文=大地 康
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