『交渉の技術』が最終回を迎えた。キム・デミョンの名演に酔いしれた時間だった。
JTBCドラマ『交渉の技術』が幕を閉じた。本作は、伝説の交渉人と呼ばれる大手企業のM&A(企業買収・合併)専門家とそのチームの活躍を描いた作品である。
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M&Aの過程で繰り広げられる緻密な心理戦と、それを取り巻くさまざまな人間模様が視聴者を深く魅了した。
キム・デミョンは、本作で交渉専門の弁護士オ・スニョンを演じ、熱演を見せた。これまでメディアで描かれてきた一般的な弁護士像とは異なり、穏やかで繊細な感性を持つオ・スニョンというキャラクターを完璧に演じ切り、ドラマへの没入感を一層高めた。
これまでも安定した演技力で多くの作品を成功に導いてきたキム・デミョンは、『交渉の技術』でもその真価を存分に発揮した。
劇中、オ・スニョンはグリーンビューCCの売却過程で故郷の友人チョン・ボンジュ(演者チャン・ソヨン)と再会する。そして現地調査中にチョン・ボンジュの横領の兆候を察知する。
信じていた友人の不正に気づいたその瞬間、失望、心配、衝撃、そして切なさといった複雑な感情に包まれるオ・スニョン。その揺れ動く感情をキム・デミョンは緻密かつ幅広い演技で表現し、視聴者の共感を呼んだ。
さらに彼は、訴訟よりも合意を重視する弁護士オ・スニョンという人物像に自らの魅力を重ね合わせて描き出した。
持ち前のユーモアでM&Aチームの雰囲気を和ませ、時にはとぼけた機知や豊かな表現力で物語の緊張感を和らげ、視聴者に笑顔をもたらした。一方で、弁護士としての使命感と責任感は忘れず、スカッとするような活躍も見せた。
このようにしてキム・デミョンは、確かな演技力でオ・スニョンという新たな代表キャラクターを生み出した。6週間にわたり多彩な演技で視聴者を楽しませてくれた彼の、今後の歩みにいっそう期待が高まる。
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