ウェブトゥーン(ウェブ漫画)という言葉が不慣れだった時代に「第1世代ウェブ漫画作家」として数多くのヒット作を生み出した出したKang Full。彼は他のクリエイターたちにも良いアイテムを提供する人物だった。
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何よりも映画界で彼の原作に目をつけ、7本の作品が実写映画化およびアニメーション化された。
Disney+オリジナルシリーズ『ムービング』は、Kang Fullにとって8番目となる原作の映像化である。特に彼が自らすべての台本を執筆した作品だ。今までは版権が売られれば制作には一切かかわらなかったが、『ムービング』は全20話の台本を直接手がけた。
ただ、Kang Fullのウェブ漫画は爆発的な人気を誇るも、映画化になれば不振を免れないというジンクスもあった。『隣人-The Neighbors-』『26年』などが観客動員数200万人を突破して面子を保つも、原作の人気に比べれば満足できない成績だった。
そんな中、今回の『ムービング』はKang Fullがメイン作家として乗り出した。当初、12話で企画されたが、彼が「20話じゃないとやらない」と宣言したため、今の大規模なプロジェクトと化した。
彼は「漫画を描いてみたら、物語には事件も大事だが登場人物のほうがもっと大事だと感じた。20話にしてこそ、各キャラクターをより深く見せられると思った。見どころが多すぎるドラマで、全人物の物語を見せるために20話にこだわった」と話している。
そしてウェブ漫画とドラマの差別化を図るために原作にはないキャラクターと物語も作り出す努力を注げた。
超能力者たちを排除するフランク(演者リュ・スンボム)と、電気を自由自在に扱うチョン・ゲド(演者チャ・テヒョン)も新キャラ。Kang Fullは「原作より何かがもっと必要だと思ったし、漫画より面白くしたかった」と明かした。
去る8月9日、Disney+を通じて第1~7話が公開された『ムービング』。GOODDATA Corpの公式プラットフォーム「FUNdex」による8月14日の調査結果では、TV・OTT総合話題性部門で1位を記録。Disney+ワールドワイドTVショー部門では21位に上がり、韓国コンテンツの存在感を表した。
『ムービング』の公開前、業界ではDisney+の韓国撤収説が広がったりもしたが、これは事実ではないと確認された。今後、韓国オリジナルコンテンツの制作に拍車をかける予定という。
これまでNetflixと比較されながら悔しい思いをしたDisney+が、『ムービング』というウェルメイド作品で傷ついたプライドを取り戻しつつある。
(記事提供=OSEN)
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