ネットフリックスでも同時配信されている『私たちのブルース』が、新しいタイプの挑戦的なドラマとして注目を集めている。
【写真】新ドラマ『私たちのブルース』に出演するイ・ビョンホン!
韓国ドラマ界で大物脚本家として君臨してきたノ・ヒギョンの意欲作。済州島(チェジュド)を舞台に主要人物たちがオムニバス形式で登場するのだが、なんといっても驚くのは俳優陣の豪華さだ。
イ・ビョンホンを初めとしてシン・ミナ、チャ・スンウォン、イ・ジョンウン、ハン・ジミン、キム・ウビン、キム・ヘジャ、コ・ドゥシムが次々に出てくる。こうして俳優名を並べるだけで胸がときめくほどのキャスティングだ。このメンバーが済州島の風光明媚な港を舞台に、みんなが親戚同士のような付き合いをしていく。
イ・ビョンホンが演じるイ・ドンソクはトラック行商人、チャ・スンウォンが扮するチェ・ハンスは銀行支店長、イ・ジョンウンが演じるチョン・ウニはやり手の海産物店のオーナー、ハン・ジミンが扮するイ・ヨンオクは海女であり居酒屋のママ、キム・ウビンが演じるパク・ジョンジュンは船長……といった役どころになっている。
物語は、ハンスが故郷の銀行支店長として赴任してくるところから始まる。彼は娘をアメリカにゴルフ留学させているが、大変な経費がかかるので苦慮している。そんな彼を「初恋の人」として慕っているのが高校の同級生のウニだ。彼女は今や資産家だ。お金に困っているハンスはウニに対して、修学旅行で一緒に行ったことがある木浦(モッポ)への旅行を持ちかけるのだが……。
そんな展開で物語が進んでいくが、ハンスが故郷に戻ってから開かれた同窓会の場面が傑作だった。
気心を知る人たちのカラオケルームでのドンチャン騒ぎは、映像で見ていても本当に賑やかで抱腹絶倒だった。そんな場面が随所にありそうで、人間同士の付き合いが徐々に薄れてきている韓国でも、『私たちのブルース』は濃密な縁をノスタルジックに取り戻すような展開になることだろう。
本当に楽しみな超豪華キャストのドラマだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】ネトフリ同時配信!“希望”を語るドラマ『私たちのブルース』制作発表会の様子【PHOTO】
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