朝鮮王朝・9代王の成宗(ソンジョン)が1470年に建立したとされる徳寿宮(トクスグン)。
当初は成宗の兄・月君大王(ウォルグンデワン)の私宮として使用されたが、“壬辰倭乱(イムジンウェラン)”で景福宮(キョンボククン)、昌徳宮(チャンドククン)が焼失してしまうと、時の14代王・宣祖(ソンジョ)の時代には王宮として活躍した。
昌徳宮の復旧後は王宮としての役目を終えたが、日本の政治的圧力が強まった朝鮮王朝末期には、26代王・高宗(コジョン)がここで執務を行うなど、朝鮮王朝最後の政治の舞台となった。
また敷地内には、1563年に作られた “自撃漏(チャギョッル)”という名の水時計や、韓国初の西洋建築でもある石造殿などもある。
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