3月1日(金)よりディズニープラス スターで独占配信を開始したドラマ『ワンダフルワールド』。愛する息子を殺され、その犯人を自ら葬ったウン・スヒョン(キム・ナムジュ)と、心に傷を負った謎の青年クォン・ソンニュル(チャ・ウヌ)が出会ったことで、二人の運命が狂い始める禁断のヒューマン・サスペンスドラマだ。
韓国では高視聴率を記録し、今までにない役柄で新境地をみせるチャウヌの演技に視聴者が胸を打たれる場面も多い。
そんなチャ・ウヌと6年ぶりのドラマ復帰となるベテラン女優キム・ナムジュらの共演で話題沸騰中の『ワンダフルワールド』が、いよいよ明日12日(金)と13日(土)のラスト2話の配信でついに物語のクライマックスを迎える。
最終エピソードの配信を前に、主要キャストらが集結したインタビューを公開。キム・ナムジュ、チャ・ウヌ、キム・ガンウ、イム・セミらが撮影を振り返った。
―キム・ナムジュさん、話題となっている本作への出演を決めたきっかけはどんな点にありましたか?
キム・ナムジュ:強い母性愛をモチーフにしたこのドラマに惹きつけられました。私も、2児の母で、ウン・スヒョンというキャラクターの心に100%共感することができましたね。そういう共感できる物語の力に今回魅了されたことが大きいかもしれません。
―チャ・ウヌさんは、これまでとは違い、謎めいたダークカリスマな顔を見せていますが、ボクシングのシーンなども印象的でした。新たな自分を見せるために挑戦した部分や、特に強調したかった部分を教えてください。
チャ・ウヌ:今回、ソンニュルというキャラクターを演じる中で”その人物を一番上手く表現する事”を最も重視しました。ボクシングもその一環です。実は最初の段階では、台本にボクシングという要素は入っていなかったんですが、僕が「ボクシングという要素を入れるのはどうですか?」とちょっと提案をしまして、今回ボクシングのシーンも入ることになりました。ソンニュルという人物の感情、彼が抱えている痛み、また、傷を表現することを最優先に考えました。
―キム・ガンウさんが演じる、ウン・スヒョンの夫カン・スホは、幸せな家族が一転、悲劇的で壮絶な展開となりますが、父であり夫であるスホ役として役作りで苦労したことはありましたか?
キム・ガンウ:最初は「幸せな家族の大黒柱」という役柄で、途中で悲劇な事件に見舞われたことで、両極端な感情を抱くことになるわけなので、その表現っていうのがやっぱり結構しんどかったんです。そういう面で、ナムジュさんもすごく苦労されたと思うんですけれど、僕もその両極端な姿を演じることに集中しました。
―ミステリー作品として謎が多い本作。スヒョンと親しく、妹のような存在のハン・ユリ役を演じたイム・セミさんから見て、本作で特に注目してもらいたいところはありますか?
イム・セミ:ドラマで起こる事件の中に、登場人物全員の過去や彼らに絡んでいる縁など、全部が凝縮されていると思うんです。ですから、人としてそのキャラクターを理解したり、共感しながらご覧いただくと、より深みのある、ちょっと豊かなドラマの楽しみ方になるんじゃないかなと思います。
―みなさんが、撮影で1番記憶に残るエピソードありますか?
キム・ガンウ:自分のエピソードというよりも・・・実は撮影しながら相手役の演技を見て、ここまで感情が動かされたのは今までそれほど無かったんですよ。今回、僕の妻役を演じたキム・ナムジュさんの演技を見てですね、特に、彼女が号泣するシーンで、悲しいのはもちろん当然なんですが、それとはまた別に、非常にエネルギーが求められるシーンですので、しかも、(撮影が)とても長回しだったんですね。その悲しみを表現する姿を見ながら同僚の俳優として心配になるほどでした。
チャ・ウヌ:僕は、えー、、(どのエピソードにしようかなと考えながら)イム・セミさんと、共演のシーンは、それほど多くは無かったんですが、彼女は、いつも現場で非常に明るくて、エネルギッシュな方なんですね。先にこっちにちょっと寄り添ってくれるというか。それを、僕に限らず、スタッフ全員とか他のキャストにも寄り添ってくれて、非常に現場の雰囲気を和ませてくれています。結構沈んでるシーンとか暗いシーンを撮るときも、そのシーン自体はちょっと暗くても、休憩時間に彼女に随分元気づけられてですね、随分助けられました。
イム・セミ:(笑いながら)みんな、本当に美談続きで(笑)。私も、なんかそれに加えないといけないような、ちょっと今、変なプレッシャーを感じております(笑)とにかくありがとうございます(笑)私は、ウヌさんと絡むシーンは1シーンしか無かったんですが、(そのシーンは)私が、セレクトショップ代表を務めているという設定で。2人で廊下を結構ピリピリとしたムードですれ違うような。でも実は、以前に『女神降臨』という作品で共演もしていて、ウヌさんとはとても仲が良いんです。会うとお互いに、「どっちを先に笑かすか」っていうことを賭けてるような感じで、ちょっとジョークをとばしてるんですよ。その日は、すごく真剣なシーンだったんですが、やっぱり、案の定、笑ってしまいましたね。もう一点は、チャウヌさんが今回スタッフ全員にダウンジャケットを配ってくれて!お陰様で暖かい冬を過ごすことができました。(キム・ガンウがチャウヌにお礼を言う)
チャ・ウヌ:どういたしまして(笑)
―最後に、日本の視聴者へメッセージを!
キム・ガンウ:僕はこのドラマを撮影しながらも、終わった後も、やっぱり「家族の大切さ」を語っているドラマなんじゃないかなと思うんですね。表向きには、ミステリードラマとかですねいろいろと言われているんですが、やはり1番大事な要素は、「家族の大切さ」なんじゃないかなと思います。
キム・ナムジュ:このドラマは、非常に強力で、緊張感のあるとてもしっかりしたストーリーのドラマです。そして、“どんでん返し”が何度も続きますので、是非最後までお楽しみください。
チャ・ウヌ:僕たちが、7、8ヶ月間、一緒に奮闘しながら作った作品です。ぜひみなさんに楽しんでいただければと思います。また、ご覧になって心が温まるといいなと思っております。
イム・セミ:日本の視聴者のみなさまに、ぜひ、愛していただきたいなと思います。これは、ちょっと余計な話かもしれないんですが、私、是枝裕和監督の『万引き家族』という作品がとても好きなんです。あの作品もミステリアスな家族の物語なんですが。日本は、やはりそういう作品が生まれた国ですので、みなさん『ワンダフルワールド』に共感していただけるんじゃないかなと思います。
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